なんとかこういうタイトルをつけることができた。
武漢ウイルス蔓延と感染者増加実態から鑑みて、収束（終息）が予測できない現況。観劇が「三密」当てはまる以上、公演を自粛せざるを得ないのかもしれない。それにしても、実に辛いですね。演者の方々、興行主、劇場の方々には、何としても頑張っていただきたい。できることが限られているのが、もどかしい。
能の公演、４月は非常にリミテッドである。今現在、一応出向くつもりの（中止になっていない）正規公演は大槻能楽堂の「上野松颯会定期能楽会」、「片山定期能」、「京都観世会例会」のみである。また、「養成会」は開かれるようなのでできるだけ見たいと思っている。あと、四つばかりある社中会は、全て開催されるようなので、こちらもできるだけ参加させていただいきたいと考えている。ただ、状況によっては、当日になって諦めるかもしれない。
歌舞伎は４月公演全て中止になっている。ただし、五月からは「団十郎襲名興行」なるものが七月まで三ヶ月に渡って実施されるようで、実におぞましい。一切合切中止になればいいのに。
個人的に許せないのが、幸四郎、猿之助、菊之助、中村屋兄弟たちが引っ張り出されて「お付き合い」させられること！なぜシュリンプのような格下役者に付き合わされるのか！もっとも、付き合わされるといっても、「主役」はシュリンプではなく彼らが張っているんですけどね（笑）。
更にいわせていただくなら、この札付きの不行跡役者＝海老蔵の襲名に出かける人たちの「正気」を疑ってしまうんですよね。また、松竹の拝金主義をも疑ってしまいます。まあ、いずれ（芸術の）歴史が証明してくれるでしょうが。
ロイヤルオペラ・シネマは５月からだけれど、METのライブビューイングは４月に2本入っている。『ポギーとベス』、『アグリッピーナ』。後者は絶対見逃せない。２月29日の録画。ここまで武漢ウイルスが広まるとは思っていなかった頃のNYでの録画。なんか切ない。ほんと、いつ命が断たれてもおかしくない、そういう状況に私たちが今いるのだと、改めて認識させられる。
