政権内部で宣言を出すのに抵抗している人がいるとのこと。情けない。だいたい誰か検討はつくけれど、こんな人たちに私たちの税金が払われていると思うと、実に胸糞悪い。国民の命がかかっているんですよ。経済は後で立て直すことができる。命さえあれば。危機感がまるで欠如している安倍政権。次はもうないだろう。この体たらくを見せつけられた国民は、次は若手の実行力のある人を選ぶだろうから。安倍取り巻きがとことんダメなことが、露呈してしまった。
政権内で唯一の例外は河野防衛相。彼のみが閣議でマスクをしている姿がニュース画面に映し出され、「さすが!」と思ったと同時に、後の人たちの危機意識の無さに愕然とした。河野防衛相が外相時代、隣国との「輸出管理」の際のお手並みでもその優れた国防意識が際立って表れていた。
また、その功績は、あのダイヤモンド・プリンセス号に送り混んだ自衛官たちの優れた働きをバックアップしたことにも顕著である。さらに言えば、クルーズ船の感染者を運び込んだ自衛隊病院での、徹底した防疫の指令をだし、成功させたこと。この病院からは院内感染ゼロ、また多くの感染者がすでに退院している。YouTube等にもアップされているので、「ほんと?」と思う人はアクセスしてください。
もう一人、優れた政治家を忘れてはならない。大阪府の吉村知事!彼は実に頼りになるリーダーである。すでに3月半ばに独自案(大阪モデル)を立ち上げている。
それは、司令塔組織(フォローアップセンター)で感染者情報を一括し、その感染者を四グループに振り分け、医療崩壊が起きるのを防ぐというもの。それについては3月14日の記事にあげたのだけれど、使用写真を再度アップしておく。テレ朝の「羽鳥慎一モーニングショー」で提示されたパネルを撮影したもの。
「フォローアップセンター」が一括して仕分けするので、極めて合理的。今までのような保健所経由の場合、感染者は全て入院させている。こんなことしていたら、現場がパンクするのは目に見えている。それを早い段階から予測、しかるべき対応策を練り、実現させてきている大阪府の吉村知事。国が動くより早く仕組みを立ち上げた。一昨日の非公式の「会見」では、着々と準備は整えられているとのこと。なんとも頼もしい。それにひきかえ、他府県の首長の悠長なこと。大阪府の発表から二週間あまり経っているのに、とんと準備した(している)との声は聞こえてこない。
三連休に「自粛要請」をしなかった小池東京都知事。今さらのように国と交渉、もっと強い「指示」を引き出そうとしているけれど、すでに遅い。「オリンピック忖度」をしていた点で、国とは一連托生。とはいえ、この際、失点を取り返して欲しい。
今日のテレ朝の「羽鳥慎一モーニングショー」でもいくつかの提案がなされていた。因みにこの番組に関して、非常に非難が多い。それもコメントの一部のみ切り取って批判している。特に玉川徹氏と岡田晴恵氏への誹謗と中傷が目に余る。従来のテレ朝の反日ぶりとそれへのバイアスがかかっているのは理解できるのだけれど、私が1月末から武漢ウイルスを追ってきた中で、この番組がもっとも包括的で、精確だった。この番組では岡田氏がこのウイルスの恐ろしさをずっと訴えて来られている。また玉川氏もそれをサポートするごく真っ当なコメントを発している。それなのに随分とひどい非難を浴びているようで、納得できないし、腹立たしい。この番組のパネルは非常に優れていて、私は毎日録画している。後で見直しても、なぜこれを参照して政府の対策が練られなかったのだろうと、口惜しい。政府はまさにバカ。救いようがない。全てが後手後手。このウイルスを侮りまくっていた。
実際的にどうクラッシュに対応するかについて、玉川氏が案を提示していた。
そのまま引用させていただく。
玉川氏は、軽症者の受け入れについて「自宅は無理なんで、例えば独法(独立行政法人)とかね、各省庁が持ってるんですよ。そういうふうなところを国は率先してなぜ提供しないんだと」と主張。そして「それこそ厚労省が音頭を取って各省に言って、天下り先とかになっている所とかいっぱいあるわけですから、今までそういう所をいっぱい取材しましたよ。そういう所が空いてるだろうし、公務員宿舎だって空いてる所ありますよ、都内でも。売ろうと思っていて値が下がってなかなか売れない所もあったみたいですが、即刻リストアップして使えるようにしてほしいですね」と話した。
さらに「民間のホテルにお願いする前に、まず公的な所がやらないと。当然の順番だと思います。それはこれ以外にも例えば自治体なんかもいろいろなものを持っていたりするので、そういうふうな所も活用する…僕、そういう所の取材ばっかりしていたんですから。『これ、いるの?』って都内の一等地に研修施設、『こんな立派な建物を』って言っていたんだけど、取り消します。今、必要ですから。せっかく壊さないでいてもらったんなら使って下さい、公務員宿舎も含めて。交通の便、最高の所にありますから、大体」と強調した。
もちろんこの案は、大阪モデルを踏襲したもの。東京都で軽症者の振り分けをきちんと実施しない限り、医療現場を守れない。現場はすでに疲弊しているという。時間がない。一刻も早く行政はここに手をつけるべき。そしてシステムとして公にするべき。感染者がものすごい数になっている。医療現場が崩壊してからでは、遅い!
安倍さん、明日にでも「緊急事態宣言」を!!