yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

今回の東京遠征

歌舞伎、たつみ演劇BOX、そしてナショナル・シアター・ライヴの『フランケンシュタイン』、すべて予想以上の収穫だった。

歌舞伎座、納涼公演の第一部、第二部、第三部、どれもが新作、あるいは新作に近い実験的な狂言が組み込まれていた。猿之助、染五郎、勘九郎、七之助が中核になっての狂言。面白くないはずがない。こんな経験は初めて。エネルギーの塊のようなものを観劇中に感じた。その渦に巻き込まれるようだった。観客も興奮状態。観客に外国人が少なかったのがちょっと残念。
チラシを以下に。

たつみ演劇BOX、2公演を観た。本来なら29日に3公演目を見るところだったのだけど、台風が気になり飛行機の便を午前のものに変えたので、見られず。初めての演目だったのに。でも28日の『ダイヤ色 梅川忠兵衛』が素晴らしかったので補って余りあるかも。歌舞伎、浄瑠璃版の原型をかなり変えて、それでいてテーマが立つよう、しかも大衆演劇ならではの審美性を発揮できるように工夫されていた。あっぱれ!

NTLiveの『フランケンシュタイン』、ただただ圧巻。ほぼメアリー・シェリーの原作に忠実。ただ劇の形になるような再構成はされていた。極めて斬新な工夫の数々はMETの舞台を思わせた。また、冒頭のインタビューでは言及されていなかったけど、日本の「舞踏BUTOH」が組み込まれていたのでは。CGはもちろんのこと、装置、大道具、小道具に至るまで細心の注意が払われ、まさに適材適所。英国演劇のプライドを強く感じた。それが結果を伴っているのが驚異的。カンバーバッチも良かった。映像に写り込んでいる観客も素晴らしい。

往きの伊丹発10時のフライトがキャンセルになった。例の英国ロールスロイス社製787型機のエンジン部品不具合のため。前日夕方にメールが来ていたのだけど、単なるconfirmationだと思って開けなかった。空港で大慌て。13時発のフライトにしか空席がない、JAL便もいっぱいとのこと。歌舞伎座の第二部に間に合うかどうか焦った(特にこの部のみ一等席をとっていたので)。新幹線代を現金で(!)いただき、新大阪へ。なんとか間に合った。

初めてのビジネスホテルがかなり古いもので、がっかりした。東京ではこんな経験はなかった。エクスピディアでとったもの。3泊だっので私が「ケチ心」を起こしたせいだろう。

台風までには余裕で帰って来れるとたかをくくっていたのに、なんと近づいているとのニュース。やきもきした挙句、29日午後7時のフライトを午前のものに変更しようと決め、スマホで変更手続きをしようとしたら、エラーが出てうまく行かない。仕方なく電話をしたら、繋がるのに30分もかかった。こんなんで2時間も取られた。当日空港では自動チェックイン機が使えないので、カウンターへ。ここでも30分待たされた。長蛇の列。いつもは1時間前にしているけど、用心して2時間前に着いておいて良かった。一度便利に慣れてしまうと、なかなか後戻りできない。ストレスの多い旅行だった。29日のたつみ演劇BOXの観劇をご一緒するのを楽しみにしていた方とも再会がかなわず、落ち込んでいる。