昨日の日曜日、ドゥオーモ近辺はいつもに増しての人混み。エマニュエル二世のガッレリアも混雑の極み。こういうの大嫌い。去年3月のロンドンでもうんざりしたけど、今回はそれ以上。芝居もイタリア語が分からないと面白さ半減だし。3時始まりのバレエまで、どう時間をつぶそうかと思案。そこであまり観光客がいなさそうな場所を選んだ。GAM近代美術館。地下鉄M3をDuomoでM1Lineに乗り換えてPalestroで下車。すぐ前が自然史博物館で、そこから2,3分歩いたところだった。公園の中にあり美しい建物だった。
おどろいたことに入場無料。中で番をしているおじいさんに「How much is the admission?」と聞いてもきょとんとしている。おかしいなと思いつつ、『地球の歩き方』でチェックすると、「無料」とあった。でも回遊している半ばのところに寄付金をいれたガラスケースがあったので、いくばくか入れておいた。建物自体の維持、そしてなによりも収蔵絵画の維持に莫大なお金がかかるだろうにと、心配になった。そういえば絵画の保存状況はあまり良くなくて(むきだしのものがほとんど)、絵の具の割れ目がくっきりしているものも多々あった。
案の定、来館客はまばら。それも熱心な人が多く、ドゥオーモあたりをうろうろしている人たちではなかった。「近代」とあるので、MOMAなどのコレクションを期待するかもしれないけど、まったくちがった。さすがイタリアというべきか、19世紀後半から「近代」にカウントされていて、最新のものでも1947年!
Giovanni Segantini, Francesco Hayezの作品が多かったが、モネ、ゴッホのものもあった。おそらくもとは貴族の邸宅だったのだろう。中庭もすばらしかった。