実家(集合住宅)は神戸市灘区の第二種高層住宅地にあるのだが、ここ一週間は隣りのビルに新しく入った印刷工場の問題で振り回されている。Tシャツなどにプリントする印刷業らしく、境界を超えて巨大な筒状のダクトが4個設置されたので、相手方(といっても社長が中々捕まらず従業員)に話したところ、臭気は出ないと断言した。そのとき、それならなぜそんなに大きなダクトが4個も必要なのかを執拗に聞き糾せばよかったのだが、こちらはまったくのド素人、相手にいいように言いくるめられてしまった。やっとつかまった「境界侵入しているエアコン室外機もなんとかするし、臭気も出さない」という旨の念書をとろうとしたら、それは拒否された。
昨日から操業を始めたのだが、猛烈な化学性の臭いで妹は頭痛がするというし、おそらく賃貸で入っている方からも苦情が出るに違いない。一昨日、昨日と妹が神戸市役所に行くと、一応調べてくれることになった。第二種高層住宅地なので、そういう工場の営業はダメなはずだと思う。でも心配で夜も眠れない。ただでさえ少ない賃貸の方たちが出て行くことにでもなれば、こちらも妹の生活がたたなくなる。
両親が経営していた頃は幸いなことにこういう事件はなかったので、弁護士のお世話になったことはない。でもそれも考えなくてはと、一昨日妹と二人で神戸の弁護士事務所に相談に行ったのだが、かなり感じの悪い弁護士でがっかりしてしまった。それでもだれか探さなくてはならないので、明日は神戸市の市民相談に行くつもりである。そこから弁護士を紹介してもらえるかもしれないので。
普通の勤務外にこれが入ったので身体的、精神的にかなりの負担である。書かなくてはならない論文2本も中途でとまっている。ストレスがたまる一方で、きょうも午前2時前に目が醒めてこれを書いている。
アイザックソンの伝記によれば、スティーブ・ジョブズは自分が癌になったのはiPodの実現に向けてさまざまなトラブルを解決しなくてはならず、さらに係争を抱えて忙しく、家に帰るとぼろぼろになっていた、その時期だったと言っていたそうである。ストレスが原因だったのは間違いないだろう。ジョブズに比べるのはおこがましいが、でもやはりもっとビジネスライクにこの問題に当たらなくては、こちらが参ってしまうだろう。