yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

劇団KAZUMA@池田呉服座 2月16日昼

お芝居は『甲州の鬼』。

お神楽一家の親分(藤美真の助)は黄桜一家の若い衆、政次(柚姫将)の許嫁の梅香に横恋慕している。政次を一家に呼びつけ、梅香をゆずるように迫る。「骨になったら譲ってやる」といわれ、怒った親分は政次の帰り道を待ち伏せし、だまし討ちにかける。

政次の帰りが遅いのを心配した黄桜の親分(龍美佑馬)がやってきて、政次を見つけるがすでに虫の息である。彼の口から下手人がお神楽一家と知る親分。

お神楽一家では黄桜の親分がやってくるのに備えて親分と子分たち(冴刃竜也、大槻海斗、風美準)が悪巧みの最中である。酒の中に毒をしこみ、それを飲ませて殺そうというのである。黄桜の親分がやってきて、お神楽の親分の口車にのせられ、毒薬入りの酒を飲んでしまう。その亡骸を奥の部屋に運ばせる親分。

そこへ黄桜の親分の娘で、今は甲州の鬼と謳われた黒駒勝三に嫁いでいるお吉(霞ゆうか)がやってきて、父の居所を尋ねる。酒に酔いつぶれたので奥に寝かせているというので奥に入るお吉、亡骸をみつけてお神楽の親分に詰め寄る。言い逃れる親分。彼女が帰ろうとしたときに後ろから切りかからせるが、彼女は上手くよけて、啖呵を切る。そこへ奥から旅姿の男が現れる。笠をとるとそれは黒駒勝三(座長)だった。驚くお神楽一家。斬りあいになるが、勝三は難なく全員を斬り殺す。

再び兇状わらじを履くという勝三の刀の血糊を懐紙で拭き取るお吉。

このお芝居、筋は単純ですので、見せ場は別のところにあります。真の助さんと子分の海斗さんのかけあい、絶妙でした。毎日寝食をともにしているからこそ、この絶妙の間がとれるのでしょう。ほとんどがアドリブだったのではないでしょうか。

この劇団は男性が多いので、独特のパワーと熱気があります。男臭いというのかワイルドというのか。だからというわけでもないのでしょうが、観客も(お歳では考えられないほど)パワフルです。パワーとパワーとの交歓が生み出されています。嗄れ声の混じった声援を聞くのも楽しいものです。日本は女性で持っているのが実感できます。

2009年の後半の月に鈴成座でこの劇団を初めてみました。そのときいらっしゃった座員さんの姿がありませんでしたが、劇団全体としてみると、パワーが落ちてはいなくて、むしろパワーアップしているように感じました。

以下舞踊ショーの写真です。掲載許可はいただいています。iPhone撮影なのでピンぼけはご容赦ください。三人のみの写真です。

座長


柚姫将さん

冴刃竜也さん