yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

「劇団荒城」の四兄弟ゲスト「劇団新」@鈴成り座12月9日昼の部

大阪公演が初めてという「劇団新」。関東を拠点に活動している劇団。今月は鈴成り座公演。私も見たことがなくて、一度見たいと願っていた。その願いがかなった。と同時に、「劇団荒城」の真吾座長のご子息たち四兄弟も見れた!「劇団荒城」、昨年の9月に木馬館で見以来、もう一度見たいと思ってきた劇団さん。四兄弟(勘太郎、蘭太郎、月太郎、そして虎太郎)ゲストという情報を入手して即座席を予約した。この日、関東からのお客さんたちが多く見えられていて満席。補助席も出る盛況。関東からの方々、大阪人と比べると「上品」。トイレ前で、蘭太郎さんファンの方と少しお話しできた。蘭太郎さんの「二条城公演」はyoutubeで見ていたんです。これ、とても素敵です。

木馬館で見たお芝居は『め組の三次』だった。主人公を演じた真吾さんの江戸前の気っ風の良さ、いなせさが光るお芝居だった。それを期待していったのだけど、ちょっと期待外れ。

この日はお芝居からの二部構成。芝居の題名を控えそびれてしまったので、大体のあらすじのみ以下に。

主人公を劇団荒城の勘太郎若座長、その兄を劇団新の新(あらた)座長(お二人とも25歳ですって!)。あるヤクザ一家を背負って立っている兄弟。その二人が劇団新の(次期花形の)優さんを巡っての「恋の鞘当て」をする。と思いきや、実際は兄は弟の恋を取り持とうとしていたとわかる。この行き違いに、二つのヤクザ一家の抗争が絡む。弟は自分が娘に愛されていたことを知らないままに、相手方の男たち(真吾さんの次男の蘭太郎さんが親分、月太郎、虎太郎さんたちはその子分役)に滅多斬りに斬り殺される。とにかく真吾さんのご子息たちは身長が高く、大柄なので、殺陣は迫力満点だった。でも、こういうサディスティックな場面は私の好みではないので、ひたすら早く終わらないかって、半分目を瞑っていた。勘太郎さんはきっとナルシストなんでしょうね。血糊を使っての最期のシーンに萌えておられたような。なんども生き返理、その都度斬り刻まれるところは某劇団の「(石松)閻魔堂の最期」と同じ趣向。

劇団新にも座長をはじめとする三人の男性若手が。そこに新たに四人が加わったので、もうとにかく壮観!これはなかなかのものでした。大阪人に関東劇団の華をパワーを魅せてくれたに違いない。夜の部の芝居は『下北の弥太郎』だったらしい。これも私の好みではない。

関西、特に大阪で芝居を打つには喜劇の割合を多くした方がいいように思う。悲劇でもそこにコミックリリーフを入れ込んだ方が、客受けはいいと思う。劇団新に続いて、劇団荒城が関西に乗ることになれば、関西に「進出してきた」九州(演劇協会)系劇団にとってはかなりの脅威になるに違いない。そういうプランが進んでいると推測させるような、今回の公演だった。私的には大歓迎だけど。

舞踊ショー、劇団新の新座長、花形の錦さん、そしてゲストの兄弟たちもそれぞれ二曲(立ち/女方)ソロを踊られたので、こちらも圧巻。四兄弟はダンスのチームを組んでいるとか。(伝聞によると)夜はそれを披露されたらしい。見事なものだったとのこと。

四兄弟それぞれが情報発信にも力を入れているようで、これにも感心している。でもやっぱり、お父さまの真吾さんを見たかった。関西に乗られるのを楽しみにしている。この日の大入りは5枚だったそう。お父さまの真吾さんに「4枚はとってこい」と言い渡されて出陣してこられたそうな。クリアできてよかったですね。