yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

舞囃子「高砂」in 「甲南大学同窓会REBORN61」@甲南大学甲友会館 10月21日

非常にラッキーなことに、人間国宝の大倉源次郎師の演奏を聴くことができた。そもそも今日は京都観世会館での「京都観世会館60周年記念京都観世能1日目」に行こうかどうか、ギリギリまで迷っていた。源次郎師はこの公演で、四本ある能の三番目の『羽衣』の小…

世阿弥終焉の地 補厳寺(奈良田原本町)を訪ねて 10月18日

急に思い立って、出かけた。下調べも何もしていなかったので、要領が悪かったものの、なんとか目的を果たすことができた。うれしい。阪急駅発の一日乗車券(2060円)を西宮北口駅でゲットして、意気揚々と出かけた(つもり)。 補厳寺(ふがんじ)は世阿弥が…

京都南座新開場と恒例の(11月)顔見世

京都の冬の風物詩といえば、何といっても顔見世だろう。2016年から始まった耐震のための改築工事が完了し、ようやくこの11月から顔見世興行の運びとなった。工事用の幕で全体を覆われた南座の前を通るたび、無残な姿に心が痛んできた。「工事は永遠に終わら…

シテの謡が素晴らしかった『二人静』と『葛城』 in 「井上同門定期能十月公演」@京都観世会館 10月13日

演者一覧が掲載されたチラシの表裏をアップしておく。 『二人静 立出之一声』のシテ(里女・静御前)橋本雅夫師とシテツレの(菜摘み女)橋本光史師はおそらく父子。息が合っていた。特に後段で二人揃って舞う場面。面をつけているので、視界はほぼ遮られて…

小津安二郎監督『早春』BSプレミアム 10月11日

デジタル修復版。前日放映の『お茶漬けの味』、そして12日の『東京暮色』も録画した。このデジタル修復版は極めて質が高い。テクノロジーの画期的な進歩にひたすら感謝! (現代テクノロジーの技極めたデジタル版とはいえ)そこかしこに「小津節」が見え隠れ…

能舞「務古津比売命(むこつひめのみこと)」弓弦羽嶽大祓祭祀@弓弦羽神社 10月12日

いただいたプログラム解説によると、この大祓祭の趣旨は「務古津比売命」(巫女神)が宣り下して参集者の罪穢れを祓い清める」というもの。なんでも日本古来のアニミズム的自然神崇拝が背景になっているという。つまり、宗教、宗派を特定しない祭祀というこ…

11月観劇予定

11月の文楽(於国立文楽劇場)がすごいことになっている!演目一覧を見て飛び上がり、その辺りを跳ね回ってしまった。 第一部が『蘆屋道満大内鑑』と『桂川連理柵』。夜も負けていません。『鶊山姫捨松』と『女殺油地獄』だっていうんですから。『鶊山姫捨松…

林宗一郎師シテの薪能『屋島』@関西セミナーハウス、きらら山荘 10月5日

当日、とても詳しい「舞台展開解説」をチラシでいただいた。さらに、演能前に田茂井廣道師によるプレトークがあった。『屋島』、『田村』、『箙』の三本は「勝修羅三番」と呼ばれていることを、初めて知った。こういうトークは能のストーリーだけでなく見ど…

失望した玉三郎の『幽玄』 in 「秀山祭九月大歌舞伎」@歌舞伎座 9月25日

途中で退出しようかと思ったほど、がっかりした。目のやり場に困った。どこを見ても失敗だと思えたので。 玉三郎に失望したのは25年を超える歌舞伎観劇歴で一度もなかった。それどころか、常に安定している上、より良いものを目指し続けるというそのストイッ…

俊寛の「悟り」を演じた吉右衛門 『俊寛』 in 「秀山祭九月大歌舞伎」@歌舞伎座 9月25日

以下、「歌舞伎美人」からの配役一覧とみどころを <場> 鬼界ヶ島の場 <配役> 俊寛僧都 海女千鳥 丹波少将成経 平判官康頼 瀬尾太郎兼康 丹左衛門尉基康 吉右衛門 雀右衛門 菊之助 錦之助 又五郎 歌六 <みどころ> 絶海の孤島で起きる悲劇 鬼界ヶ島に流…