yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

川島なお美さんの訃報

胆管がんだったという。54歳とはあまりにも早い死。ご冥福をお祈りする。

2013年夏に人間ドックで見つかったのに、翌年の1月まで手術せず、その間民間療法に頼ったと記事で読んで、スティーブ・ジョブズのケースを思いだした。

ジョブズは2003年に膵臓がんがみつかり、すぐに手術を勧められたのに拒否。民間療法で完治させようとした。9ヶ月後の検査でがんが大きくなっていたので、やっと手術を受けた。その後肝臓の移植手術を含めいろいろな治療を試みたけれど、2011年に死去した。

川島さんがどのような民間療法に頼られたのはつまびらかではないけれど、外科手術をすぐに受けるべきだった。 がんがみつかった時点で即刻病巣部を切除するのが、基本。がんはそんなになまやさしい「相手」ではない。もちろんある種の民間療法が効くというのはあるかもしれないけど、それは非常に稀なケース。最近書店に行くと、近藤某という「医者」の書いた「がんを手術なしで治す」系の本が平積みになっているのをよく見る。腹が立つ。がんになった人の弱みにつけ込む「商売」。なぜこういうのが信じられるんだろう。この手の商売は他にもいろいろあるのだろうけど。

免疫力を上げ、がん細胞に打ち克つというのは分かる。でもそれはあくまでも手術を含む適切な治療をした上でのこと。抗がん剤の副作用はかなりきついと聞いている。でも医学は毎年飛躍的に進歩している。もちろん薬もそのはず。メディアでは亡くなった人が大きくとりあげられるけど、生き延びた人の方がずっと多いはず。恐怖心を必要以上に煽ることで、民間療法に行ってしまう人がいるのだとしたら、とても残念。