yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

ジョブズはなぜいつも黒タートルネックセーターにジーンズなのか

通勤途中でTwitter記事を読んでいたら、佐々木俊尚さんのTweetにおもしろいのがあった。なんでもジョブズのメガネフレームは福井の小さなメーカーの製品だそうである。彼がアップルを辞め、NEXTに関わっていたころに、自分の秘書に直接日本に電話させて100フレーム注文したのだという。販売すると思われ、通関ですったもんだしたのだそうだ。その前に福井のメーカーも個人が一人で100ものフレームを使うとは思えず、こちらでもすでにトラブっている。もちろんこのメーカーさんはいまだに注文主があのスティーブ・ジョブズとは気づいていないだろう。そのフレームたるもの、彼の写真に出てくるなんの変哲もないもので、なぜジョブズが気にいったのかも不明とか。このPCはマックなので、しかも立ち上げ画面をそのままにしているので、今も横目で彼の顔をみながら作業している。

フレーム、たしかにどこにでもあるようなものですよね。

で、ここからが本題(さきほどのTweetにリンクしていた)なのだが、Gawkerというアメリカのゴシップを集めたブログに「Steve Jobs on Why He Wore Turtlenecks」というタイトルの記事が載っている。これを先ほどのメガネフレームのエピソードと読み合わせると、ジョブズのフェッチぶりが際立って、おもしろい!

彼自身が太鼓判を押し、協力もしたアイザックソンの手による彼の伝記(アメリカでも日本でも近日中に発売予定)中で、その理由、「なぜジョブズはいつもあの出立ちなのか」が明かされている。なんでも日本へやってきたときソニーを訪問、盛田会長とも話をしたジョブズ、社員の(三宅一生作の)ファッショナブルなユニフォームと盛田会長の「ユニフォームで士気を高める」という弁にいたく感服、さっそく社へ帰ってユニフォームをつくることを社員に打診したという。(当然ながら)社員からブーイング、それであきらめたのだそうである。

でもまだ話はつづきがある。彼は「ユニフォーム」というアイデアが気にいったので、このころには友人になっていた三宅一生に頼んで、トレードマークとなっている黒タートルネックを自分自身の「ユニフォーム」にしたのだというのだ。しかも100着注文したという!「これで一生もつ」と言ったそうな。これを読んで大笑いしたのだけれど、ちょっぴり泣いてもしまった。



いつみても彼はこの出立ちだった。