yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

<きょうの能楽師>素謡「高砂」リレー by 京都観世会能楽師の方々

この企画を今日まで知らなくて、やっと先ほど第十の謡まで聴き終えた。一覧を見るには以下のサイトにアクセスください。

www.youtube.com

「走者」一覧は以下。敬称略。

第一走者  片山九郎右衛門

第二走者  浦田保親

第三走者  大江信行

第四走者  林宗一郎

第五走者  浦田保浩

第六走者  橋本光史

第七走者  分林道治

第八走者  河村晴久

第九走者  井上裕久

第十走者  河村晴道

 

『高砂』の最初から順番に2分弱の謡のリレー形式になっている。なんと最初の九郎右衛門師のものは5月1日に録画されていた。第十番走者の河村晴道師のものは今日の録画。それぞれのご自宅の能舞台、もしくは稽古場からの謡のリレー。この後も『高砂』最後までのリレーになるのだろう。おそらく京都観世の面々総出に違いない。聞き逃す手はない。似ておられるようで、微妙に異なっているのが、楽しい。次はどなたかと想像するのも、楽しい。

片山九郎右衛門師はご自宅のお庭からで、なんかいつもとは違った感じが満載で、日常と非日常の混淆になんともいえないほっこり感がある。謡はとにかくすばらしい。今までに能に興味を持たなかった方も、ぜひ聴いて欲しい。

さすが京都観世、どの方も朗々とした力強い謡で、これに飢えていたんだと、改めて思った。普段の舞台でのよそ行きのお顔とはちょっと違った顔を見ることができるのも、楽しい。 

仕舞もリレー形式で見ることができる。なんという贅沢!さっそく、九郎右衛門師の「小鍛冶」と味方玄師の「鍾馗」を「鑑賞」させていただいた。 

小鼓方の大倉源次郎師も5月1日に「小鼓の胴の蒔絵」解説をアップされている。加えて、4月28日には「親子稽古」として、ご子息の怜士郎さんとの競演で、「葵上」、「蝉丸」が見られる。怜士郎さんはもうすでに名人級の上手さ。単独の舞台でも唸った記憶が蘇った。

 

まだまだアップされる動画があるので、これからしばらくは楽しめそう。とはいえ、やはり実際の舞台に恋い焦がれているのが、本音ですが。