yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

決断しなくては

今日、思い立ってロンドン大学のG教授に会ってきた。七年前にペンシルベニア大学で開催された「名取春仙」のシンポジウムでスピーカーをして以来。先生は春画について、私は上方歌舞伎について話をしたのだが、彼はそのまま研究を続けられ、私はといえば関心が大衆演劇に移ってしまった。彼も、もとは歌舞伎、文楽の研究家だから、関心領域が変わったといえば変わってしまっている。

ちょうど一年前、ロンドン大に研究員として行こうと考え、彼にメールを送ったのだけど、私の事情でそのままになっていた。その後なんの連絡もしないままだったので、失礼な話。申し訳ない。今日の訪問もアポなしだったのだけど、オフィスアワーが今日の午前中だったので彼を捕まえることができて、ラッキーだった。来年にはまとまった期間、研究員としてロンドン大に行くことになった。彼と話すまでは決心がついていなかったのだが、やっとその気になった。弱気になって、ペンシルベニア大学に舞い戻ることを考えたりしていたので、大決心。違った環境に身を置かないと、すべてがマンネリ化する。ここ二年ばかりはそんな状態が続いていた。決断したら、急に心が軽くなった。

以下がロンドン大学近くラッセルスクエアーと大学の学舎一部。キャンパスは大々的な工事中だった。

あのBloomsbury (ブルームズベリー)グループの拠点がこの辺り。2回目にロンドンに来た折に数日間泊まったB & Bがいまだ健在だった。懐かしい!

地下鉄ラッセルスクエアー駅近辺は観光客でごった返しているのに、ロンドン大の傍の通りはいたって閑静。大学関係者の住まいや小さなホテルがひっそりと佇んでいる。

東京で春画の展覧会が開催中だという。G先生もプロジェクト委員のお一人。一年前にブリティッシュ・ミュージアムで開かれていたものの日本での展覧会。東京で近々見てくるつもり。まさにもうひとつの(というか隠された)文化史。日本では細川家が代々保管している最大のアーカイブがあるという。そういえば熊本の八千代座に玉三郎舞踊公演を見に行った際、細川文庫にも立ち寄ったことを思い出した。参勤交代を描いた原版に感心したっけ。それだってずいぶん前だったような。あっというまに時間は経ってしまう。自分のプロジェクトにも形をつけなければと焦る。

追記
このホテルのWiFiがおそろしく遅いうえにたびたび中断するので、昨日はネットで調べなかったのだけど、春画の展覧会は東京目白にある「永青文庫」で開催中。12月23日までとのことなので、12月に東京に行った際、みてこようと考えている。行った方の感想もネットにアップされている。G先生のおっしゃっていた通り、女性ファンが多いよう。おもしろい現象。