yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

5月東京での歌舞伎観劇の総括

日程は以下だった。

18日(月) 
明治座 昼の部
『矢の根』
『男の花道』

明治座 夜の部
『あんまと泥棒』
『鯉つかみ』

19日(火)
歌舞伎座 昼の部
『摂州合邦辻』
『天一坊大岡政談』

4月末まで遠征を迷っていたので、明治座のチケットは出遅れてしまった。歌舞伎会のサイトでは、どうしても観たかった『あんまと泥棒』の入った夜の部は売り切れだったので、結局オケピで譲っていただいた。週末を除くとこの日しかなかった。昼の部、夜の部の日程に合わせようとしたら、こちらも売り切れ。明治座のサイトに入ってやっと確保できた。やっぱり「直接」が有利なんですね。しかも二階二等席(一等席の半額)なのに、舞台が近くてコスパ最高。『男の花道』は一階一等席より、こちらの方が良かった。ご覧になられた方はお判りと思う。

明治座の日程に合わせ、翌日に歌舞伎座の昼の部を取った。出遅れたため、先行販売の特典もなく、普通の席、三階三列目。でも結果的にはこれで良かった。お隣に座られた方からおもしろいお話を聞けたから。

この「ついでに」観た歌舞伎座の『合邦』が最高に良かった!菊之助、際立った美形にもかかわらず地味な感じが否めず、最近の若手の勢いに比べると「元気がない」なんて思っていたけど、とんでもない。今回の玉手御前、きっと歌舞伎史に残るだろう。何度も唸りながら観ていた。「音羽屋」というかけ声がかかるのが控え目だったのは、大向こうさんたちも感激のあまり、機を逸したのだろう。ことばがなかったに違いない。

明治座では『男の花道』が良かった。明治座観劇の目的だった『あんまと泥棒』より、感銘を受けた。さすが猿之助。

明治座、歌舞伎座ともにそれ以外の演目も期待値をクリアしていたので、十分に遠征した甲斐があった。惜しむらくは歌舞伎座の夜の部、『め組の喧嘩』を見逃したこと。『鯉つかみ』より見応えがあったのでは。若手のオンパレードですものね。巳之助、歌昇、(尾上)右近、隼人、種之助といった「浅草花形歌舞伎」のメンバーが打ち揃っているんですから。あーぁ、残念!