yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

研究室の片付け終了

ミラノから帰ってから、最後のお務めの会議を二つこなし、卒業式にも出た。卒業式後にはゼミの卒業生とランチをしたけど、いわゆる「謝恩会」は欠席。ゼミ卒業生も半分は欠席とのこと。こういう仕事の合間を縫って研究室の片付けをした。分不相応なほど立派な部屋で、これをみたらペンシルベニア大の私の先生達はナンて言うだろう。「こんなに良い環境を与えられているんだから、さぞ研究の方も進むでしょうね」といわれそうな気がする。穴があったら入りたい心境。

一体に日本の大学で提供される研究室は立派すぎる。ペン大の先生方のオフィスは大体この半分(三畳)程度だった。しかもサバティカルの折には退去しなくてはならない。書架もほとんどが授業のための本と書類が並べられていて、自身の研究用の書物はほとんどなかった。図書館が充実していることもあり、あまり本を「所有」しなくても済むから。どうしてもという場合は自宅にそういう本を所蔵していたのだろう。

アメリカから帰ってきてこの大学に来た折に、研究書の類いはいわゆる大学の費用(「個人研究費」略して「個研」)のお世話にならずに、自分で買うつもりだった。つまり、「個研」費は最小限度にしておくということ。10年経過、初心は完全に崩れて、なんと300冊もの本を「個研」で買い込んでいた。その内半分は授業関連の語学の教科書、DVD、CDの類いだけれど、あと半分は自分の研究のためのもの。いかに人間が「易きに流れる」かということが、いやという程よく分かった。

研究室の片付けで、いちばんこたえたのはこの自身の「いい加減さ」だった。「美学」があると自負していたけれど、なんてことはないそんなものはなくこの体たらく。段ボール8箱分を今朝図書館まで運搬した。本当は昨日のうちに済ませるつもりだった用事。ところが昨日は気分が悪くなり吐き気がしたので(風邪だったよう)帰宅してしまった。というわけで、今日は図書館への本の搬入をし、その後若丸劇団を観に行き(!)、大学にとってかえして、片付けを済ませた。終わったのは7時を回っていた。でもこれで、万事終了。万歳!

自宅に送る本が段ボール6箱とあとプリンターがあるので、計7箱の段ボールは明後日にでも発送するつもり。

スッキリした!