今日梅田に出たついでに紀伊国屋書店に寄った。思想のコーナーで目に飛び込んできたのが
- 作者: スラヴォイ・ジジェク,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2008/01/30
- メディア: 単行本
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- 作者: スラヴォイジジェク,Slavoj Zizek,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 1995/06/01
- メディア: 単行本
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ジジェクおたくの私としては買わない手はないのだけれど、やっぱり原著で読もうと思い、帰宅してKindle 版になっているかを確認すると、なんと入っていた!9ドルばかりなので、紙よりも安い。というわけでダウンロードして読み始めた。先日のこのブログの記事に、「Kindle は学術書が少ない」と文句をいったのだが、訂正しなくては。でもやっぱりKindle は読みにくいので(とくに暗い室内では)、PCにもダウンロードしたのだが、こちらはめっぽう読みやすくて、いっぺんに気分がよくなった。もちろん電車などの車中ではKindle 本体で読書するつもりにはしている。
アマゾンの日本語のサイトに入ってこの本のレビューをみるとさすが高得点だった。その折にジジェク関連の日本の本として出てきたのが『寺山修司をジジェクで読む』という本で、ジジェクが広く文学研究者の中で市民権をしっかり得ていることが分かった。ラカンではなくジジェクというのが「なるほど」と思わされた。たしかに大衆文化論をするにはジジェクというメガネを通してのサイコアナリシスの方が、そのままラカンに拠るよりよりドラマチックになるに違いない。寺山の劇の解釈にも格好のアプローチだと思う。私もアメリカの大学院にいるときに何本かのペーパーをジジェク理論に拠って書いたことがあったけど、年配の先生などまったく受け付けてくれなかったっけ。若い指導教授はむしろ歓迎してくれたので、救われた経験がある。
ひさびさのジジェク、ワクワクしてしまう。で、今当座やらなくてはならないことがお留守になる可能性もあって、苦しい。