お芝居は『恋の花かんざし』。
母親を行きずりの男(瑞穂さん)殺されて行き場のなくなった盲目の娘、お花(諒さん)を助けて自分の家に連れ帰ってきたゲン(レンかもしれません、座長)。医者(はじめさん)にみせたところ、手術をし、特別な目薬をさせば視力を回復するという。ただ、薬が高価なので、ゲンは困ってしまう。
そこへ彼の弟分(一也さん)がやってきて、轟一家の賭場でいかさまをしようとしたところをみつかり、金を用意しなければ殺されるという。金を用意する代わりにお花に顔を触らせるように弟分を説得するゲン。お花はゲンの顔を触って確認したいと言っていた。お花はそれがゲンの顔ではなく、弟分の顔だとは知らずに触る。きれいな顔なので安心したという。ゲンは顔を左半分がケロイド状になっているので、弟分を代理に立てたのだ。
数日して、ゲンがお花に渡すかんざしを持ってかえってくると、弟分がこれまたかんざしをお花の髪にさしている現場に行きあわせてしまう。怒るゲン。弟分はお花を自分に譲ってくれとたのむ。しかしゲンは聞き入れない。弟分を外に引っぱりだしたゲンは、決着を決闘でつけようという。
そこへ轟一家から手下たちがやってくる。そしてその先導をきっていたのがお花の母を殺した侍だった。仇とばかりに切りかかるゲン。組のもの、そして侍を殺す。弟分はひきさがって、旅に出るという。そこへ眼がなおったお花がかけてくる。彼女が飛び込んだのは一也の腕の中だった。それをみたゲンはお花をあきらめることにし、旅に出る。