藤井貞和さんの『源氏物語の始原と現在』(付バリケードの中の源氏物語)を読んだのはもう1ヵ月前のことだけど、そのちょっと前に橋本治さんの『源氏供養』に感銘を受けたところだったので、この二つが一つになり、自分なりの落とし前をつけなくてはと、思うようになった。
どうしてもなにか形にしたいのは「若紫」と「浮舟」だ。なかでも「若紫」は少女の原型(橋本さんによると平安に「駆けてくる少女」を造型したことの意味は大きいそう)なので、今年中にまとめたい。
藤井さんの文章を読んでいるうちに、三島の『春の雪』の聡子は浮舟がモデルかもしれないと、思えるようになった。これも近々まとめたい。
最近はお芝居をみるのに時間を割いて、論文はお預け状態だけど、ちょっと落ち着かねば。