yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

美しいひと 羽生結弦選手の「花は咲く」

世界で今最も美しいひとは羽生結弦さんだろう。たまたまテレビをつけて観たNHK の特集番組(?)のNHK杯Exhibition中の彼のすべりにやられた。彼が中国選手とぶつかり、それでも出場したというのはニュースでみたことがあった。すごい人だとは分かった。でも彼のファンというわけでもなかったので、コンペ映像をみたことはない。これが初めて。

ANAとの契約の所為かあちらこちらに彼のポスタ―を飛行場では見た。かなりインパクトのある人という印象はあったけど、それ以上ではなかった。でも、このNHK杯のExhibition映像はそれを覆してしまった。曲は「花は咲く」。(美しさとはほど遠い形相で)オンオン泣いてしまった。たぶん女性スケーターでは醸し出せないピュアさ。女性だとどうしても雑味が入ってしまい、美しさの純度が半減する。純度はこの場合精神のそれとイコールでもある。女の自分がいうのもなんですが、女ってやっぱり「純真さ」とはほど遠いんですよね。かりにそれが十代の乙女(?)であっても。

もう見れないとは思ったけれど、一応youtubeに当たってみたら、あったんですよね。
この英語翻訳の詩もすばらしい!

世阿弥のいうところの「時分の美」。男の人はこの年代にその風貌をめまぐるしく変化させてゆくから、いつまでこの「少年の美しさ」があるかは分からない。でもこのいっとき、それを具現化してくれた羽生結弦さんに感謝!。テクニックも世界最高峰に違いないけど(すでに世界王者です)、それ以上にその芸術度の高さに魂が震えた。涙が止まらなかった。多くの人たちがこの映像を観て、虜になったに違いない。

性別を超越した美しさ。超人的とでもいうべき美しさ。玉三郎との共通点を感じた。この世の人でない、超俗的な美しさ。でもいつかそれは「成熟」せざるを得ないのかもしれない。願わくば羽生結弦さんが永遠にアーティストであらんことを!