yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

一昨年聖夜に野村萬斎演出の劇場版「鷹姫」が上演されていた!

ネットでこの情報を見つけて喜んだら、なんと一昨年の記事だった。

今年の2月の梅若玄祥さんの『鷹姫』といい、この公演といい、私は貴重な機会を逃してしまっていた。こちらの方の配役は、老人を大槻文蔵、鷹姫を大槻裕一、空賦麟(くうふりん)を野村萬斎各氏。大槻能楽堂となら100年会館 大ホール とで上演されたらしい。能形式で、囃子方が「伴奏」したのだろう。今年2月の『鷹姫』では囃子とケルティック・コーラス・グループ「アヌーナ」とが融合していた。でもいずれも実際にみて/きいていないので、想像を膨らませるしかない。

この企画をしたのが、昨日「赤松禎韻会」で実際に舞うのを拝見した弱冠19歳の大槻裕一さんだとのこと。赤松禎友さんのご子息だが、大槻文蔵さんの芸養子になっておられる。先日の談山能では地謡のお一人だった。

昨日は予定の方(お弟子さん?)が出られなくなって、彼が代わりに「羽衣」(舞拍子)で舞われたのだと思う。囃子方は大鼓、山本哲也、小鼓、成田達志、笛、斎藤敦、太鼓、上田悟の各氏だった。この大槻裕一さん、あの若さで桁外れに上手いのに驚嘆した。大槻文蔵さんが芸養子にされるのも宜なるかなと納得。お父様の赤松禎友さんの仕舞は先日の談山能の際とその前に一度見て、こちらも芸のレベルの高さに感激していた。あの父にしてこの子ありという感じ。今やもう一人、人間国宝の文蔵師が養父なんですからね。

まだまだ伸びしろがあるだろう。おそるべき若手が能の世界にいるんですね。嬉しいし、楽しみが増えた気がする。以下がそのニュース写真。お借りする。

右から裕一さん、萬斎さん、文蔵さん。