yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

「高砂」in「2017 能楽大連吟 観世流発表会」@京都観世会館 12月26日

京都の「能楽大連吟」の十周年記念を兼ねた公演だった。午後7時に始まり、8時終了。久々に緊張したときを過ごした。何よりも楽しかった。総仕上げであるこの公演を他の参加者の方々、そして何よりも先生方と共有できたことは財産になるに違いない。ありがとうございました。

会場には4時40分頃に入り、そのあと、会次第の説明、リハーサルがあり、休憩。そして本番。ただ、「高砂」の前には連吟の先生方の仕舞、そして先生方のお師匠方の仕舞が三本、そして先生のお一人である松野浩行師の演目解説があった。そうそう、京都市長の挨拶もあった。

プログラムをアップしておく。

仕舞  「小袖曽我」 深野貴彦 松野浩行 宮本茂樹
         地謡  齊藤信輔 今村哲朗 樹下千慧

仕舞  「老松」 浦田保浩
    「松風」 大江又三郎
    「山姥」 林宗一郎

半能  「高砂」
     シテ  宮本茂樹
     ワキ  小林努

     笛   森田保美
     小鼓  曽和鼓堂
     大鼓  石井保彦
     太鼓  前川光範

     地謡  深野貴彦 松野浩行 齊藤信輔 今村哲朗
         能楽大連吟参加者

     後見  樹下千慧

リハーサルのとき、二箇所ばかりまちがえた。本番ではなんとか無事に謡えた(と、本人は思っている)。京都と大阪の参加者が一堂に会するのは初めてなので、その量の迫力はすごいものがあった。その意味でも参加する意味はあった。人の声の力強さと魅力に気付かされたから。

一番良かったのは、参加してみないと芸能の面白さは理解できないということが直に分かったこと。ホント。

来年1月14日(日)に「大阪大連吟」のオリエンテーションが大槻能楽堂で午後7時から開催される。私はもう参加申し込みを済ませた。こちらも「高砂」の稽古。なんどやってもきっと新しい発見があるだろう。そうそう、京都での大連吟に最初からずっと参加しているという方が七人ばかりおられるのに驚いたけど、魅力にはまっちゃったんでしょう。掛け値なく楽しいから。

大阪大連吟の指導をしてくださる先生方は観世流の稽古でお世話になった先生お二人。齊藤信輔先生と今村哲朗先生。とても丁寧に、優しく、そして面白く指導してくださるのは請け合えます。肩肘張らずに能と近づきになれる絶好の機会。逃す手はないと思います。

来年の大阪大連吟の稽古場は三ヶ所。大槻能楽堂、朝陽会館、そしてオープンしたばかりの西宮能楽堂。