yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

『大工の一日』都若丸劇団@明生座11月18日夜の部

お芝居『大工の一日』は2011年4月の新開地公演の折に観ただけで、今回が二回目。そのときには英国人の知り合いと一緒だったのだけど、彼は大工のトメとその後の舞踊ショーの美しい女形(座長)が同一人物だと分からなくて、説明するのが大変だった。「もう一度みたい、みたい」と思ってきたのだが、やっと念願(?)が叶った!
以前よりもずっとアドリブ部分が増え、充実度が増していた。昼の部とも大分違ったアドリブだったようで、キャプテンですらちょっと右往左往。オカシカッタ。いたずらっ子のような若丸座長でした。お腹を抱えて笑いました。筋はまた後日。大衆演劇の舞台によく乗るお芝居なのかもしれない。たつみさんのところではトメ役は愛飢男さんだった。こちらは二度観ている。

それにしても、若丸さんの言語能力にはシャッポを脱がざるを得ない。次から次へとことば遊びの百連発!参りました。お客さんたちも(ときどきおいてきぼりを喰らってはいたものの)大よろこび。今日のお芝居は若丸さんご自身も「自然体」だったような。その「余裕」が最大限キャプテン、ゆかり、剛さんたちとの掛け合いに活きていた。楽しさマックス!笑いすぎて、当方そのあと「もぬけのから」状態。若丸さんを始め座員さんたちとの一体感がそのあとの舞踊ショーまで続いた。

舞踊ショーでいえば、大傑作はなんといってもミニショーでの「買い物ブギ」。なんと!若丸さんがピンクの買い物かごをさげた新婚ホヤホヤの若妻の扮装。黒のTシャツ、可愛いミニスカートに金髪巻き毛の鬘ーーで登場。超キュート。群舞なので他の座員さんたちも登場。魚屋さん(剛)、八百屋さん(星矢)等、全員男の扮装(ってのはヘンか。男性なんですものね)。そしてカワイイ若妻の周りを踊る。こんな斬新な舞踊は初めてだった。型が新しいというより、その発想が群を抜いて新しい。「僕、履くものはいたら足綺麗やねんから」と仰った若丸座長。ご自身の自信を裏書きされた。舞踊が終わったあと、剛さんと星矢さんにお尻を触られてうれしそうだった、座長!

第三部舞踊ショー
若丸  女形  「川の流れのように」
ゴールド色のお着物。優しいほほえみ。

若丸  立ち  「酔歌」
こちらも完全に若丸ヴァージョン。

星矢  「潮騒」
黒いお着物がより引き立てるモウレツな色気。

ゆかり  「冬隣」
以前に観たときもそうだったのだけど、歌詞に同化して思わずホロリ。

ラスト舞踊「はっちゃけ女ぶっちゃけ男」
この斬新な振付け。それを受肉化できる座員さんたち。なんど観ても常に新しい。その裏にはなみなみならない稽古量があるんでしょうね。

連日のごとく大入りが5枚、4枚と出ている。この日は4枚。