yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

大衆演劇が読売テレビで紹介されていた

今朝、読売テレビの「スマタン」で大衆演劇が紹介されていた。大阪のローカル番組なので、最近大阪にいくつかの新しい大衆演劇専門劇場がオープンしたということもあっての「特集」だったのかもしれない。冒頭で「大衆演劇がブームになっている」というナレーションが入ったが、「えっ、ホント?」とおもわずツッコミを入れたくなった。事実であって欲しい!

演劇グラフの表紙やら、その中の座長たちの写真やらが次々と映し出された。劇団美山の里美こうた若座長の誕生日公演の様子もちょっとだけ映ったのだが、彼に付いたご祝儀のところが「念入り」に映ったものだから、辛坊さん森さん等のフロアから「すごい!」という驚嘆の声?が挙っていた。まあ、「大衆演劇」と聞くと大体が「あの一杯祝儀を付けるやつでしょ?」というステレオタイプの反応が返ってくるから、その期待を裏切らなかったのかも。とはいえ、誤解を招くような編集だった気がする。

長い時間が割かれていたのが、今梅田呉服座で公演中の「劇団九州男」への女子アナの潜入記録だった。大川良太郎座長の素顔紹介から、その化粧風景、舞踊の着付け、そして芝居と舞踊ショーの一部が紹介された。この女子アナも芝居に一部参加。ここのところがいちばんリアルで良かった。

劇団の積み込み、荷物の山が映し出され、一着数百万円という着物、ひとつ二十万はする鬘への言及のあと、あのような祝儀がそういうところへ使われるという説明が入った。ここのところもフェア。そして、毎月移動するので、このような積み込み、積み降ろしも毎月のことだという説明があったのだが、このときもフロアから「大変なんや」という声が挙っていた。また、毎日出し物が替わること、だから良太郎座長のもち芝居は300に及ぶというという説明を聞いて、驚嘆の声が挙っていた。

一番興味深くみたのは、芝居、舞踊全体の監督をする座長が客席から座員たちに稽古を付けている様子だった。照明等も采配をふるっていた。歌舞伎には西洋演劇でいうところのいわゆる舞台監督はいない。舞台の采配をふるうのは今も昔も座頭とよばれる役者自身である。歌舞伎の場合、最近は「脚本」があるのだろうが、昔は現在の大衆演劇(旅芝居)と同じく「口立て」だった。大衆演劇の座長はこの座頭にあたる。舞台のすべての采配をふるわなくてはならないのだ。良太郎座長の平均睡眠時間は2、3時間だそうである。それを聞き、またもやフロアから驚嘆の声が挙っていた。

以前にも書いたが、宝塚やら劇団四季やら小劇場系芝居をみるくらいなら、ぜひとも大衆演劇をみて欲しい。低額(2000円まで)でエンターテインメントの極地を味わうことができるから。この朝の番組、大衆演劇に客を呼び込むのにちょっとは効果があったのだろうか。

以下、大阪界隈の比較的新しい劇場一覧である。


梅田   梅田呉服座
     〒530-0051 大阪府大阪市北区太融寺町8−17プラザ梅田ビル5階
     ●阪急「梅田駅」、阪神「梅田駅」、JR「大阪駅」徒歩約12分

十三   木川劇場
     〒532-0023 大阪府大阪市淀川区十三東3丁目4−29
     ●阪急電鉄「十三駅」東口より徒歩10分

京橋   らいぶ座京橋劇場
     〒534-0024 大阪府大阪市都島区東野田1丁目6-22(KiKi京橋5階)
     ●京阪本線京橋駅」、地下鉄長堀鶴見緑地線京橋駅」よりすぐ
     ●JR「京橋駅」より徒歩5分
 
高槻   千鳥劇場
     〒569-0803 大阪府高槻市高槻町18-5高槻センター街ジョイプラザ
     ●JR「高槻駅」より徒歩5分
     ●「阪急高槻市駅」より徒歩3分