yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

日本のホットドッグはおいしいか

先日西宮北口の有名なうどん店を探していて迷子になり、ふっと前をみるとファーストフード店。立てた看板にホットドッグがあった。思わず入って注文してしまった。フィラデルフィアで学生をしていた頃、大学図書館(Van Pelt図書館)横に毎朝出るトラックフード屋台店のホットドッグを朝ご飯によく食べた。ホットドッグ自体は初め1ドルだったのが、徐々に値上がり最後に食べた頃には1ドル15セントになっていた。それでもコーヒーをつけて2ドルちょっとと激安。なによりもおいしかった。

北口のファーストフード店でもそれを期待したのだけれど、期待はずれ。当たり前か。ペンシルバニア大学傍の私の「ひいき店」はイタリア系の(こわーい)中年女性が一人でやっていて、この人の個性もなかなかのものだった。ぶっきらぼうなので、こういう文化(?)にあまり慣れていなかった最初のころ、注文を確認されるとき、叱られているのかと思ったくらいである。たかがホットドッグ。でもどういう風に食べるのか「好み」を一々確認するのが、向こうの文化なんですよね。マスタードやら辛いサルサソースやらピクルスやら何やらどれを入れるかを聞いてくる。何しろ食べたことがなかったので、「Everything」と応えたところ、本当にぜーんぶ入れてくれた。ソーセージの上にたっぷりとサルサソースがかかり、その上に刻んだピクルスがてんこもりになっているので、一口パクリといったしりからパンをはみだしてきて、食べ終わる頃は口周りも手もソースだらけ。でも「食べた!」という満足感でいっぱい。それ以降、その店で「Everything」をくり返した。通りを挟んで向かいにあるベネットホールでクラスの初日、3時間に渡るクラスの中途のブレイクに、その屋台に駆け込んだ。ところが店がない。午後2時過ぎに、トラックは屋台をたたんで帰っていくのだった。

ペンはキャンパス拡張計画に熱心で(お金儲けも上手いという噂)、図書館の向かいには大きなフードコートを充実させ、その隣りにはスタバもできて栄えていたけれど、でもあの3台のトラックフード屋台がなくなって欲しくないなと願う。今度帰った時になくなっていたらどうしよう。こわいおばさんの店以外の2店は一昨年行った折には代替わりしていてがっかりしたっけ。

そういえばホットドッグ、渡米前にまったく知らないわけではなかった。メリル・ストリープ主演の「Falling in Love」中、メリルがNYの街角の屋台でホットドッグを買うシーンがあった。私がなじみのてんこもりのホットドッグではなく、シンプルにソーセージをはさみマスタードをかけただけのものだった。そっちの方が「正統派」なのかも。となると西宮北口のファーストフード店のもそれに倣っているんだろう。でもやっぱり一杯ぶち込んだ方がおいしい。