yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

英語教授法のワークショップ

今日、明日と英語教授法のワークショップが勤務先で開催されている。

私はたまたま英語プログラムにかかわっているので、こういうときはいちおう指揮をとらなくてはならない。自分の仁とはまったく合っていないことをやっている。リーダーシップは私の得意分野では全く入っていないので。

アメリカの出版社、McGraw-Hillが出している英語テキストを1年生の英語クラスすべてで使用しているので、そこで使われている"Communicative Approach"という教授法を英語担当者に習得してもらうためのワークショップである。

このテキストを選んだのは、これがコミュニケーション重視に則ったものだからであり、またアメリカでの移民の英語教育のテキストとして使われてきているからである。非常に優れたテキストで、私が今まで使用してきたLongmanやOxford出版局、Cambridge出版局等の英米の出版社から出ているテキストよりも使いやすく、学生フレンドリーなものである。日本の出版社のテキストは使用しないことにしている。英語を学ぶのに、日本語を介在させることはマイナスではあってもプラスには決してならないから。また、日本の出版社のものは、教える側のサイドに立っていて、学生が力をつけるような構成、内容になっていないものが多いから。

たしかにそういうテキストを使うと、教師は楽だろうなとは思う。訳と文法に集中しているし、それを「日本語で」教えるなんて、ラクチンもいいところである。文法、訳なんて百年御免と嫌気のさしている学生には、ホントいい迷惑である。教師自身が英語で授業ができないのだから、学生が英語のスキルを身につけるはずがないのは明らかだ。

というわけで、このテキストを選んだのだけど、驚いたことにこのテキストを「訳読」する教師がいた。テキストの主旨をなかなか理解してもらえず困っていた。実は去年も教授法のワークショップを開き、ブリティッシュ・カウンシルの教授法の専門家に指導にきてもらった。ただ参加者が少なかった。予算の関係上今年は無理だとあきらめていたら、出版社の方から研修をしてあげるとのありがたい申し出があり、実現した。

第一陣が今日、明日がその二陣である。

それにしても、McGraw-Hillには感謝!である。こういうところやっぱりアングロサクソン系と納得してしまう。何がもっとも有効なそして迅速な道かをすぐに判断できるし、それを行動に移すのも早い。ビジネスとして成功させるのに何が有効かというのを判断するのも早い。英語の担当者がすべて参加するわけではないが、それでもなにがしかの変化があるのではと期待している。成功させて、英語教育に一石を投じることができればと願っている。もっともこういう教え方を英語学習のスタート点からやっていれば、大学でこんなことをしなくてもよいわけで、それを思うと複雑ではある。