yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

劇団KAZUMA@池田呉服座 2月18日昼

実は一昨晩の17日も呉服座に来ていました。玄海竜二さんがゲストとのことで、どんな方なのか興味があったこともあります。お芝居は、『男一匹千両幟』で、以前市川市二郎劇団でみた『甚平渡し』とほぼ同じでした。タイトルは違っていましたが。

竜二さんはお芝居ではもちろん甚平を演じられ大活躍でした。悪い代貸し源十郎を演じた柚姫将さんとの掛け合い、笑い転げました。踊りも歌もさすがでした。観客はお昼とはうってかわって、比較的「若い人」が多かったようです。

昨日は近所のうどん屋さんを巻き込んでとの芝居とのことでしたので、きっとおもしろいことになると喜び勇んで出かけました。「腹が減っては戦はできぬ」とばかりに(単に食い意地が張っているだけなのですが)劇場に入る前にそのうどん屋さん、「吾妻屋」で腹ごしらえ。食べログでも高い得点だった「ささめうどん」を食べました。細麺にしっかりとした味のあんかけ出汁のものでした。おろし生姜が載っていて身体が温まりおいしかったです。

呉服座に入ると、近所の方々が団体で来られていて、真ん中の一画はほぼ埋まっていました。お弁当付きの観劇だったようで、にぎやかに歓談されていました。やっぱり人が多いのはいいですね。小屋が「うれしい!」と歓声をあげているようでした。

お芝居、『池田とうどんと石松と』は、以前に他劇団で観た芝居の内容とほぼ同じ、一部だけ当該地、池田に合うように替えたものでした。

池田の地のうどん屋の女将(ほんものの女将さん)、「吾妻屋」の娘(霞ゆうかさん)が悪い親分鬼瓦の権三(真の助さん)そしてその代貸し(柚姫将さん)に勾引される。通りかかった石松(座長)は娘を救出すべく権三宅に乗り込んで、娘を取り返す。そして娘を無事に母親の許に送り届ける。

今日の舞踊ショーの白眉は一馬座長の「船頭小唄」でした。この曲目は座長の十八番なのでしょうか。イントロが始まるとその登場前からファンとおぼしき方々が「きゃー、座長!」と拍手されていました。後で写真を載せますが、忍者のような上下黒装束に笠を目深にかぶっての踊りです。照明もあくまで暗く、唄の内容をなぞります。出立ちの黒装束、行者のような髪形、目深にかぶった笠でほとんど見えないものの、薄明かりにほのかに見え隠れする顔、これらに「一馬らしさ」が集約されて表現されていました。たんなる技巧を超えたものがありました。込められた渾身の力は秘められ、静寂の一条の光となって流れ出ていました。まさに秘すれば花

今までに大衆演劇の舞踊で魂を打つレベルのものにいくつか出会いましたが、これもその一つになりました。