yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

「驚くべき『羽生回路』マイナス要素を前向きに」

日刊スポーツから。いかにも羽生結弦!と思ったのが以下の彼のコメント。

「(同じブライアン・オーサー・コーチに師事する(同門のフェルナンデスに逆転負けを許し)「自分はそんなに心が広くないので、悔しい。次は絶対に勝ってやろうと思う。反面、仲間が勝つのはうれしいです」。これを聞けてうれしい。闘魂は健在。口惜しさを確かな「次」につなげて行くのが羽生結弦という人。

これほどの大会に出場、その上怪我、手術等の困難したら、普通はしばらく休むのだという。それを世界選手権にあえて挑んだというそれだけでも驚き。何故かと聞かれて、

それは自分が現役スケーターだからです。それ以外に何もない。別になんていうか、そこに何も不思議な感覚はなくて、日本代表として選ばれたわけですし、そこで滑って戦わないといけない義務感もあった。ケガをしたのは、ここでのアクシデント(世界選手権の会場は中国杯と同じ)も自分の不注意、管理不足。そこはしっかり反省すべき点だと思いますし、不運と言われるところもあるけど、自分の中では自己管理の不足している部分が、きっと今季足りないよといわれたんじゃないかなと思う。

『日刊スポーツ』の記者の彼へのなみなみならない思い入れがひしひしと伝わってくるのが以下のコンクリュージョン部。

この思考回路に驚かされる。五輪の金メダリストなら誰しもが備えているというわけではなく、いわば「羽生回路」とでも言うべき考え方ではないだろうか。アクシデントに対して、自己責任だけを追求することは難しい。どうしても他者、環境への被害者意識が生まれてこないだろうか。
 そのマイナス要素を、自己反省の種として、次につながる「金の卵」的に考える。だからどれだけ故障を抱えて出場が危うくなろうが、あきらめることなく過酷な練習を続け、最後は頂点にあと1歩まで迫った。
 スケーターとして理想の体形、表現力、そしてジャンプの質。備わる武器は多々あるが、羽生を五輪王者に引き上げたのは間違いなく、このような思考回路に支えられた精神構造にあるし、再び世界王者に返り咲くためにも欠かせないものだろう。

羽生結弦をみつづけてきた記者の温かい目が感じられる。彼をみているときっとその純粋な精神と激しい熱情に影響を受けずにはおれなかったんだろう。

現在Exhibition放映中。羽生結弦さんへのインタビューが。今朝 twitterにいろいろな方が投稿されていたのを読んで「予習」していたのだけど、やっぱり泣いてしまった。「口惜しい」と彼は言っていた。ハビエル選手に抱きしめられたとき泣いていた。それを見て、こちらももらい泣き。そんな羽生結弦を庇うように強く抱きしめ直したハビエル選手にも感動した。I was so overwhelmed, so moved! なんと優しい。彼はゆづに「ここでは僕がチャンピオンになったけど、僕の心の中ではいつも君がチャンピオンだからね」といってくれたそう。大泣きしてしまった。

それにしてもなんと目のきれいな人だろう。口惜しさを口にするとき表情にかすかに幼さも。これにちょっとホッとしたりして。表情は演技中にみせる激しさとはうってかわって穏やかなんだけど、でもちらっと激しさも覗く。これは珍しいのかも。それにしても美しい。

今、『ザ・ファイナルタイムトラベラー』の演技が終わった。歌詞とシンクロした演技、とにかく美しかった。未来永劫に繋がっているアーティスト、その人が今世界の中心にいる。そんな感じだった。最後の一節まで最大の力を振り絞ってくれて、ありがとう!

終了後、スケートリンクに集合したスケーターたち。羽生結弦、ハビエルが四回転ジャンプを飛んだ!楽しげ。西岡アナウンサーのインタビューで「来シーズンはトップをめざす」と答えた羽生選手。きっとそうなるでしょう。