yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

キャッチアップ

昼食を去年からペンシルベニア大日本語プログラムのディレクターになったTさんと一緒した。彼女のオフィスで落ち合って話をしていたら、いきなり「E先生!」とドアのところから呼ぶ声。私が院生の2年目にTAをした日本語のクラスの学生だった。R君という韓国からの留学生だった。十何年ぶりかに訪ねてきて、私をみて驚いたとのこと。私ももちろんそう。彼は「大人になって」そのころの顔を思い出すのが難しかったのだが、やっと思い出した。なにか温かい感情がじんわりとわいてきた。Tさん曰く、「あのとき18歳だったとしても、もう34歳。思い出せないのも無理ないですよ」。R君、帰国してビジネスマンになっていた。

そのランチ、前任のディレクターで今年引退されたK先生とTさんとのランチに私が割り込んだ形になってしまった。おまけにK先生におごっていただき、申し訳ない。Tさんとは私が院生1年生のときからのおつきあい。彼女のTAをやったのが私のペンでの最初の「仕事」。そのころ同棲していた彼と結婚して、二人の息子さんにも恵まれたTさんは最近離婚して、シングルマザー。でも母は強し。本も出版し、充実した私生活ならぬビジネスライフを満喫しているよう。昨日の夕食会にも来てくれて、曰く、「男運には恵まれていないけど、仕事運には恵まれているんです」。たしかに!ペン大はとてもアットホームで快適な環境で、私も永遠にその一員になりたいと思ってしまう。

K先生は別居されているとのこと。驚いた。旦那さまはフィラデルフィア郊外にある名門ハバフォード大学の教授だったのが、今は西海岸の大学に移ったという。でも少しも落ち込んだ様子ではなく、引退後に好きなことができるのを楽しんでおられる様子。アメリカ在住の日本人女性の強いこと。

ランチの後Asian Studiesのオフィスに行った。なんとセクレタリー全員が私の院生時代そのまま。去年もそうだったんだけど、やっぱり驚いた。他のプログラムはほとんどが入れ替わっているから。院生として、そしてTAとしてなにかとお世話になったダイアンにそう言ったら、傍においてあるプラスチックのピストルを取り上げ、こめかみに当てる仕草をしてみせた。アハハハ。こういうユーモアのセンス、やっぱりアメリカ人。それもイタリア系。セクレタリー長のペギーの部屋(別室になっている)に入ったら、ダイアンが入ってきてドアを閉めてタバコを喫い始めた。ウィンク付で。これにも笑えた。You know what? アメリカのオフィスでは喫煙はご法度ですからね。いかにもダイアンらしくて、これも笑えた。もう、離れたくない感じ。そうはいかないのが浮き世のならい。ペギーは相変わらずとても親切。「日本語教師ならあるよ」と、ペン大に来ている求人欄をみせてくれたので、「当分教師はご免」と言ったら、納得してくれた。

夕食はヴァンペルト図書館Van Pelt Libraryの中国語セクションのジュリアナと彼女のボーイフレンドと一緒にベトナム料理店に行った。2年前にオープンしたばかりのレストランでとてもおいしかった。車がないと行きづらいところなのが難点。そのあと彼女の家に行って、デザートをごちそうになり、車でホテルまで送ってもらった。楽しかった。彼も想像していたよりずっと良い人だった。彼女のためにうれしかった。