yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

METライブビューイング2012ー2013シーズン上映詳細決定

11月3日から来年の4月19日まで二週間交替で松竹系主要映画館で上映される。去年のシーズンは見逃して、この8月に東京の東劇で『ジークフリート』だけを観たという経験から、次回はなるべく大阪か神戸でできるだけ多くみるつもりにしている。でも以前もそうだったのだが、終演が真夜中近くというのでは、どれほど行けるかが心配ではある。松竹のサイトに予定される演目、指揮者、演出家、そして歌い手があがっている。

11月3日から11月9日まではドニゼッティの『愛の妙薬』で指揮者、演出家、そして歌い手のどれもが私にとっては初めて聞く名前である。
以下が公式サイトからの写真。


このオペラはずいぶん前にNYに旅行中にMETで観た。主役をはったのはキャスリン・バトル、相手役はパバロッティ、そして指揮者はジェイムズ・レヴァインだった。おきゃんな娘を演じたバトルは玉を転がすような可憐な美声で、みごとだった!パバロッティだどうだったかの記憶はない。検索をかけたら、DVDとしても出ているようである。

次の回は(11月17日ー23日)にはこれも以前に観たことのあるオペラ、『オテロ』である。

たしかデズデーモナがキリ・テ・カナワ、オテロをドミンゴだったと記憶している。3階席の遠目でしか舞台がみえない安い席で、隣りに座った老婦人が慎ましくチョコレートを齧っていた。些細なことが記憶の大きなくさびになっているのだが、カナワのことは「マオリ族の血をひいているのに、なぜ金髪なんだろう」なんてショーモナイことを思ってみていた。バトルに比べると幾分声が低めで(もちろんどちらもソプラノ)、ちょっとくぐもった声だと思った。またバトルがとても自然な演技だったのに対して、(おそらくはその役柄のせいでもあったのだろうが)、カナワの方はかなり意識したというか計算された演じ方だった。

ライブビューイングの残りの作品は実際のオペラの舞台では観たことのないものばかりである。とりあえずなじみのある最初の2作品は多少無理をしても見逃さないようにしようと考えている。