司馬芝叟作、石川耕士監修。「箱根山中施行の場」と「白滝の場」。「歌舞伎美人」からお借りした配役とみどころは以下。 <配役> 飯沼勝五郎 勘九郎 滝口上野/奴筆助 愛之助 女房初花 七之助 刎川久馬 吉之丞 母早蕨 秀太郎 <みどころ> 夫の仇討を見事成…
11日から12日にかけて東京で歌舞伎観劇。歌舞伎座の昼の部、浅草の昼夜、そして国立劇場の歌舞伎と4公演を見てきたが、最も充実していて、「これぞ歌舞伎!」という充足感を味わわせてくれたのがこの『世界花小栗判官』だった。遅刻をして発端を見逃し、臍…
以下、「歌舞伎美人」のサイトにアップされた<配役>と<みどころ>。 徳川綱豊卿 尾上松也 富森助右衛門 坂東巳之助 御祐筆江島 坂東新悟 中臈お喜世 中村米吉 上臈浦尾 中村歌女之丞 新井勘解由 中村錦之助御浜御殿綱豊卿」は、綱豊卿と助右衛門、男二人…
そういえば昨年の同じ頃にこの場所で、味方玄師の『竹生島』を見たんだった。その頃はまだ能にここまで溺れていなくて、「いいな」って感じる程度だった。とはいえ、心惹かれ、胸がざわざわとした。オケピで譲っていただいたチケット、正面の前から2列目とい…
秀逸な作品。「パリ・オペラ座」という怪物に対峙し、なんとか手懐ける方法を見つけ出すというのは至難の技だと思う。でもそれを今までの「パリ・オペラ座」を扱ったドキュメンタリー作品とは異なった手法でやり遂げたのはみごと。散漫な印象がするのは、一…
みどころ満載の謡初式。期待に胸膨らませて出かけた。開演10分前に到着したら、ほぼ満席。正面席はいっぱいだったので、中正面に。柱がちょっと邪魔になるけれど、シテの舞も地謡方もお囃子もよく見える。京都観世会幹部の方々による舞囃子、仕舞、加えて狂…
京都の「能楽大連吟」の十周年記念を兼ねた公演だった。午後7時に始まり、8時終了。久々に緊張したときを過ごした。何よりも楽しかった。総仕上げであるこの公演を他の参加者の方々、そして何よりも先生方と共有できたことは財産になるに違いない。ありがと…
今年見てきた能の中で、最も失望した舞台だった。漫画を能にすることに一体意義があるのかどうか、考えさせられた。たしかに歌舞伎では『ワンピース』が成功している。歌舞伎は大衆芸能だから、漫画と共通した根っこを持っている。だから、漫画の歌舞伎化は…
昼の部の最後の演目。舞台が奈落の底のように見える三階席最後列からの鑑賞。見難いことは見難いのではあるけれど、「幻想の世界を見ている感」はという点では一階席で見るよりより高くなる。と、ちょっと負け惜しみ。たしかに夢世界的劇空間を出現させる演…
この公演は、恒例の「顔見世」兼八代目 中村芝翫、四代目中村橋之助、三代目中村福之助、四代目中村歌之助と東の成駒屋の襲名披露公演。正直あまり期待していなかったので、チケットを取っていなかったのだけど、12日夜の部での新橋之助がよかったので、急遽…