yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

能『龍田』 in 「観世青年研究能」@京都観世会館8月5日

「青年研究能」とあるけれど、実際はすでに活躍しておられる能楽師たちの能・狂言の舞台。何度も拝見している方も初めての方もおられたけれど、「観世流」ということで、まとまり感があった。また個々のレベルも高いものだった上に、中堅以上の能楽師が打ち揃ってサポートをされていたので、普通の舞台に比べてもさほど遜色はなかったほど。能は『龍田』と『鵺』の二本、狂言は(初めて見る)『昆布売』だった。それぞれに見応えがあった。まず、能『龍田』から。以下が演者一同。

シテ   河村和晃 
ワキ   有松遼一 
ワキツレ 岡充 
アイ   山下守之
    
笛   杉信太朗 
小鼓  林大和 
大鼓  渡部諭 
太鼓  前川光範

後見  松井美樹 河村和重

地謡  河村和貴 宮本茂樹 橋本茂樹 松野浩行
    林宗一郎 味方團 河村晴道 橋本光史

『龍田』の概説を「銕仙会」のHPからお借りする。以下。

竜田川もみじ乱れて流るめり 渡らば錦(にしき)中や絶えなん」(『古今集』)
竜田川もみじを閉づる薄氷 渡らばそれも中や絶えなん」(藤原家輶の歌)を典拠とする。
作者 金春禅竹


四番目物(略脇能) 夜神楽物

概説
旅の僧(ワキ・ワキツレ)が竜田川にさしかかると、一人の女性(シテ)が現れ、古歌を引いて僧たちに川を渡るなと言う。彼女は僧たちを竜田明神に案内し、冬になっても鮮やかに紅葉している神木の紅葉などを見せていたが、実は自分は神が仮に姿を現したものであると言い、社殿の内に消える。夜、竜田明神(後シテ)が本体を表し、神楽を舞い、祝福する。

シテの河村和晃さんがよかった。竜田明神がシテということなので、神らしい佇まいが要求されるけれど、可愛いい神さまだった。重々しさがないのは演じ手が若いからだろうけど、それはそれで、初々しく、納得できた。若い、それも女性の神さま。

ワキの有松遼一さんは二度ばかり以前に拝見している。朗々とよく響く声の方。若いのに押し出しも十分。ワキで下手な人を見たことがない。高安流のワキ方らしい。高安流は金剛流座付として活動してきたとWikiにあった。そういえば金剛流能舞台で拝見したのだった。ワキツレの岡充さんも以前に二度ワキツレとして舞台で見ている。力のある若手。この方も声がよく通る。

そうそう「若手」ということで、先日行った「囃子Labo」の出演者たちが出ておられた!小鼓の林大和さん、大鼓の渡部諭さん、そして太鼓の前川光範さんである。おかげで『龍田』がとても身近に感じられた。