yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

劇団花吹雪@朝日劇場 5月1日夜

待ちかねた「花吹雪」公演の初日が開きました。朝日は2年2ヶ月ぶりと春之丞さんが口上でおっしゃっていましたが、そういえばそのとき朝日で観たんですよね。私も。数人の演歌歌手の方々とそのお弟子さんたちで埋め尽くされた会場、大衆演劇をみはじめたばかりの私はかなりひいてしまってこの劇団はそういうところだと思い込み、2回目はなかったのです。去年の11月に新開地で観るまでは。スミマセン、はやとちり。

ミニショーからぶっとばして、これぞ「The Taishu-engeki!」っていう気概が感じられました。うひゃー!

<ミニショー>
群舞   「浪速節だよ人生は」
  「いかにも花吹雪だ」と感心しました。観ているお客さんもノリノリでした。
あきな  「キリキリしゃん」  
   黄色い着物
真之輔  「いにしえの華」
かおり  「 渡月橋」     
   エメラルドグリーンの着物
春之丞  「?」       
   股旅姿で登場。これぞ「大衆演劇」。
群舞 5人 「男すっ飛び東海道

<芝居> 『源吉丸』

「花吹雪」では初めて見るお芝居でした。なんでも先月今度の朝日公演に備えて、新しいお芝居の稽古をされたそうです。最初の週はすべて新しい出し物ということで、期待が高まります。去年11月にかなりの数のお芝居を観ましたので、だぶってしまうのを覚悟していましたから。でも花吹雪さんは配役など細かいところを変えるなど工夫されるので、おなじ芝居でも飽きることはないのですが。これもその一つということですが、以前に恋川劇団でも観たものでした。でも大幅に変えられていて、ちょっとみには同じものとは分からないかも。

源吉(春之丞さん)は腕のよい船大工で、年老いた母親(かおりさん)と妻(あきなさん)と三人で貧しいながらも幸せに暮らしていた。今日は彼が手がけた船が完成した祝いということで、網元からその代金として100両が届けられた。

そこへ、5年前に大工仲間全員で積み立てた積立金100両を持ち逃げしていた弟の源太(恵介さん)が帰ってくる。身なりもよく、若旦那風なので、港にいた源吉の仲間たちがちやほやともてはやしながら連れてきたのだ。

母親は喜ぶが、胸が収まらないのは源吉である。源太が持ち逃げした100両を返すのに、彼がどれほど寝る間も惜しんで必死で働いたのかを語って聴かせる。神妙に耳を傾ける源太。

源太は故郷を逃げ出したあとの顛末を話す。金を持ち逃げしたものの、江戸への道中それを遣い果たして、死のうとしていたところを大店の主人に助けられて、その後その大店で働いて番頭までに出世したのだというのだ。ただ、その店から暖簾分けをしてもらうのに、100両の金が必要だといい、金を算段してくれるように兄に頼む。そのために故郷に戻ってきたのだ。

網元から渡された船建造の代金100両があったが、源吉は金は貸さないと突っぱねる。源太はうちしおれながらも得心し、奥へと引っ込む。源吉はその場でふて寝する。そこへ江戸から早飛脚で手紙が届く。不審に思った母親が中を改めると、それは源吉にあてた源太の主人からの書状で、源太が店の金100両を使い込んだという知らせだった。驚く母。源吉が起きだしてきて、手紙を母から奪い取って読む。怒る源吉。奥に行った源太を呼びつけ、殴ろうとするが、母親に止められる。

母はその場を去るよう、源太を説得する。奥に引っ込んで包みを持ってきた源吉は道中の弁当だといって包みを源太に渡す。しおしおと立ち去る源太。

源太が去ったあと、奥に引っ込んだ母が彼の書き置きと、それが挟んであった包みを持ってくる。その書き置きには、先ほどの江戸の店からの手紙はすべて彼が仕組んだことで、久しぶりの故郷と家族が自分をどう迎えるかを知りたかったために打った芝居だったとあった。おどろく源吉と母。源太が残した包みを開けると300両が入っていた。源太は書き置きの中で、それは罪滅ぼしのお金だと書いていた。そこへ源太が戻ってくる。手には100両をもって。実は源吉は弁当の包みに100両を入れてやっていたのだ。

互いに相手のことを思うのは、やっぱり兄弟だと泣いてよろこぶ母親。源吉と源太もしっかりと抱き合う。源太は今から長崎へ商用で行く途中だといって、旅立って行く。

このちょっと重めのお芝居の中で、コミックレリーフがありました。それは源吉の幼なじみの牛五郎(真之輔さん)が旅芝居一座の座長として故郷で興行を打つといって、源吉を訪ねてくる場面です。真之輔さんのすっとぼけたメークと振る舞いに、お客さんたち大笑い、大喜びでした。


<グランドショー> 第3部

群舞:男性陣 「Somebody's Night」
真之輔:立ち 「小さな恋の歌 」
     桃色と薄緑色の花柄模様の着物に緑の帯、それに白い髪飾りで、とてもビジュアル
 
春之丞 立ち  「ざんばら」
      クリームきものに春之丞さんお気に入りの鬘で
恵介:女形   「 夜桜」 
    

春之丞&真之輔 「寿三杯船」
      袴踊り 黄色い上着にグレイ茶の袴

口上:お二人で、「初日、大入り3枚」とのことでした

松ノ介 :立ち  「おまえに惚れた」
      グレイシルバーの着物で、以前より腕を上げられていたような
愛之助:立ち  「さすらい夜曲」
     グレイ着物黒い帯

梁太郎:立ち  「 裏町酒場」
      紫着物

真之輔:立ち   「男の証」
     黒いマント、背に虎のど派手な模様。
      すごい躍動感!

春之丞:女形   「まだ君に恋してる」
     黒地にゴールドの着物 、それにゴールドの帯。ひたすらゴージャス

群舞       「夢桜 」

春之丞:立ち   「さすらい夜曲」
     ピンク/紫地の派手なきらきらの着物

群舞
京之介;立ち   「 ムシロ」
      傘をもっていなせ に決められました。気合いが入っていたのはお誕生日だったから!
寿美:女形     「越前岬」
      薄い桃色着物

ラスト:群舞    「日本橋から」
      芸者姿が粋でした

春之丞さん、こぼれるような愛嬌、ホントにかわいい。それにとびきりの美女ぶりは相変わらずでした。

やっぱり花吹雪はエンターテインメントの王道を行っていますね。衣裳も音楽も一目(一耳?)瞭然で、路線がはっきりとしています。客をとことん楽しませるサービス精神、入場料以上の舞台を魅せるという気概、そのどれをとっても大阪文化、上方文化を強烈に実感できる劇団です。思いっきり楽しませていただきました!

日劇場ではチケットに乗っているげきだんの座長や座長に準じる役者さんの最新版の写真を使っているようです。劇場自体が撮影一切禁止なので以下に春之丞さん、真之輔さんのチケットからの写真をアップしておきます。