yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

新型コロナワクチン接種システムのいびつな構造—ワクチンを「かかりつけ医」に振り分けるのを廃止、集団接種に一本化するべき!

読売新聞オンラインの以下の記事。

「かかりつけ医で接種」と言われても…若い世代困惑、初診理由に断られる例も8/18(水) 13:36配信 by読売オンラインvia YahooNews)

「かかりつけ医」でコロナワクチンを接種するよう言われても、かかりつけの医師がいない――。若い世代を中心にこんな戸惑いが広がる中、東京都葛飾区が15日、「初診でも接種してもらえる医療機関」のリストを公表した。一方で、かかりつけ医だと思っていたのに断られたとの声もあり、「そもそも、かかりつけ医とは?」という問いも浮かび上がっている。

以前にこの問題がとりあげられなかったのが不思議だった。なぜ余ったワクチンを廃棄してしまうような「かかりつけ医」=開業医にワクチン接種を担当させるのか。最初から自治体の集団接種のみに集約できれば、接種スケジュールももっとスムースで、ワクチンの無駄もなく、若い世代への接種も進んでいたはずである。怒りしかない。

記事についたコメントもこのシステムに疑問を持つものばかりである。いくつか引用させていただく。どれも至極もっともな意見である。

○ このワクチン予約を考えた人たちがいかに若者の身になって考えておらず、且つ若者の意見を聞いてもいないかっていうのがよくわかる。
かかりつけ医がいるのは
高齢者
基礎疾患もち
こども
だいたいこの3パターン
保険料納めて普段使わない人たちは、搾取されるだけって事だね

○ かかりつけ医は歯医者しかない。健康は罪なのか?

○ 医療の話をする時にいつも年配の方中心になっている事じたいが年齢格差と思うこの頃。ワクチンも年配者が優先だし、かかりつけって若い世代はほぼ無関係。
若い世代よ、選挙に行こう!!

○ わかります!
30代で疾患があり、大学病院に通院はしていますが大学病院はかかりつけ医になりません。あそこは、大きな病気を治療してあげているスタンス。
地域のクリニックは逆に疾患判断した病名は診察をしてくれない。
それじゃぁ、こんなに病院に定期通院してたってかかりつけ医無しと一緒だし、
疾患があるっていうだけでクリニックじゃ打つのを拒否されたりする。
ワクチン迷子です。

○ かかりつけ医という発想が年寄りの発想です。
地元の学校を卒業して地元の会社(または自営業)で働き転勤も引っ越しもなくずっと実家に住み続け、買い物銀行病院などはすべて顔見知りというような人なら「かかりつけ医」もあるでしょう。
現役世代でそんな人いるか?

○ まさに自分の市がコレ。市のHPには接種クリニック一覧が出ているがほとんどが備考欄に「通院者のみ」と。じゃあ集団接種は?予約が取れない、取れても3ヵ月4カ月先という体たらく。市議会議員のツイッターで集団接種よりも個別接種に力を入れているのでそちらにワクチンを優先的に回している、そのため集団接種はどうしても遅くなる。お急ぎの方は個別接種を!って呼びかけがあったがその個別接種が一見さん断りなんじゃボケ。

○ かかりつけ医があるって持病持ちの高齢者ばかりでしょ。健康な人にかかりつけ医なんていないのが当たり前なのにテレビでやたらかかりつけ医に相談しましょうって連呼している。アナウンサーは疑問に感じないの?

○ 若年層は基礎疾患がない限り、夜間対応した集団接種の方がいいと思います。ワクチンを余らせている接種場所は、高齢者施設併設の診療所や片田舎の開業医さんで、初診で若い方が行きにくいのも納得する施設ばかりでした。
そういう施設から余らせているワクチンを回収して、集団接種会場に運ぶというのはできないものなのでしょうか。

○ かかりつけ医による個別接種にしたのは、医師会の主張。更にいえば、例外できちんとした手続きが示されている居住地外接種についてルールを無視して、県境、市境付近の在庫把握の配分の混乱を招いたのもこの人たち。

コメントにあがっている「かかりつけ医」制の問題点をまとめると以下になる。

○  「かかりつけ医」を持たない人は不利になるという不公平さ。

○ かかりつけ医がいるのは「高齢者、基礎疾患有り、こども」というケースが多い。つまり健康な若い世代ほどかかりつけ医を持たない確率が高くなる。

○ 若い世代でも大きな疾患がある場合は大病院にかかっていることが多いが、大病院は「かかりつけ医」には当たらず、ワクチン接種も担当しない。

○ 「かかりつけ医」システムに固執した結果、貴重なワクチンを余らせ、廃棄するという不経済が出てきている。ワクチンの管理にも疑問符がつく。

○ 「かかりつけ医」制度を導入したのは医師会であり、そこに自民党の大きな支持母体である医師会の利権が絡んでいる。ワクチン接種担当になっても、コロナ患者を診るのは忌避している開業医が多い(二類から五類へと変更しても同じかも)。

○ 「かかりつけ医」システムのワリを食って「集団接種」が遅れる。貴重なワクチンを無駄にしないためにも、早急に「かかりつけ医」制を廃止するべき。

 

私自身も苦労したので、非常にリアルな問題だった。住んでいる宝塚市の集団接種サイトは開始時刻に瞬殺。私の「かかりつけ医」は神戸中央市民病院と西宮の歯科医で宝塚には「かかりつけ医」はない。それでも、ネット宝塚市広報に「接種医院」(「かかりつけ患者のみ対象」との記載ない)として掲載されているありとあらゆる開業医、クリニックに電話した。その数20件超。諦めていたとき、自衛隊の大規模接種会場で接種できることを知った。サイトに張り付くこと3日間。やっと(キャンセル空き分の)予約をとることができ、先日2回目の接種を終えた。

自衛隊の大規模接種センターでのオペレーションは完璧、efficientで感激した。ワクチン品質も(開業医で接種するより)安心できた。自衛隊の方々、会場運営の方々には感謝してもしきれない気持ちである。

自衛隊の指導のもとに、各自治体も集団接種のみに統一した方がよいのではないだろうか。何よりもワクチンの無駄がなくなる。医師会利権の所為で国民が苦しめられるなんて、許せない。