yoshiepen’s journal

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天皇陛下の五輪開会宣言、「祝い」の文言が省かれた

ソースは「原案判明 天皇陛下、五輪開会宣言で「祝い」と表現せず 7/20(火) 16:12配信 『文春オンライン』(via Yahoo News)」。リンクしておく。

記事では今回の開会宣言には重大な変更が施されているという関係者証言が引用されている。それは以下。

五輪憲章では開催国の元首が読み上げる宣言は細かく定められており、英語の原文にはcelebratingとあります。JOCによる訳は『祝い』ですが、今回の原案はそこが『記念する』となりました。celebratingの翻訳の範囲内ギリギリの変更です。現状の原案では『ここに、第32回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します』となっています。

 もちろん「celebrate」の原義に沿っているわけで、大幅な変更ではないものの、日本語のニュアンスでは主旨が全く違ってくる。「anti」五輪とまではゆかなくても「pro」ではないという意思表明が入ってくるから。記事によると、この変更の理由についての宮内庁関係者証言が以下。

新型コロナの感染状況が悪化して緊急事態宣言が出され、多くの世論調査で国民の半数以上が反対している五輪について、祝意を明言することは回避したいという天皇陛下のお気持ちを“拝察”した宮内庁と組織委などで事前調整がなされたのでしょう。

私としては、仮にリモートでも陛下に開会宣言を無理強いして欲しくなかった。それは前記事でも書いたとおりであり今も変わらない。

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ただ、宮内庁といえども政府機関の一つ。しかもその長官は安倍前首相が送り込んだ人。政治的発言・言動を禁じられている陛下の精一杯の「抵抗」がこの文言変更になったと推察される。とはいえ、ここまで踏み込むことはかなりの前進だったかのかもしれない。例の長官の「陛下の懸念拝察」といい、今回の文言変更といい、宮内庁に対する美智子前の影響力が減じてきているように感じている。

最近、『新潮』等が陛下の五輪出席について、美智子前や秋を引っ張り出して陛下を軽んじる勝手な妄想記事を書いているようだけれど、それらが帳消しにされてしまった。どうも美智子前は「五輪での開会宣言」を「名誉」と捉えているようである。国民の中でこれほど五輪忌避感が高まっていることを分かっていないから。また、「アンチ美智子前」の人たちの中にも、「この名誉を陛下や雅子さまから取り上げようとする美智子前と西村長官たちの陰謀」なんて、トンチンカンな反応をしている人が結構いたようで、とても残念に感じていた。

この一連の動きで明らかになったのは、美智子前とその一味が世相を読めないというか、国民に向き合っていないことである。それはとりもなおさず美智子前が過去の人になったことを象徴している。これまで政治家を使って政治介入をやりまくってきた美智子前。今までは(美智子信仰等)ある種の煙幕によって表沙汰にされることはなかったけれど、今後はその的外れな言動が次々と公表されることで、「美智子前崇拝者」の間でもこの人への評価転覆が確実に起きるはずである。

上のYahoo News「開会宣言の文言変更」についたコメントのほとんどが陛下への同情、組織委員会、現政権、東京都知事への怒りに満ち満ちている。引用させていただく。

○ 陛下があまりにも不憫すぎて悲しくなる。
常に国民の事を思い今回も国民の不満や不安を感じ宮内庁長官を通して発言されたご意見も無視されるどころか政治的発言だと言われ、無かったことにされた。にも関わらず、政府や五輪関係者は己達の利の為に陛下に政治的活動をさせる。事実上、拒否など出来ないから危険を顧みずご出席されるようだが、それでもあの時誓われた雅子さまだけは絶対に守るという約束だけは果たされる様だ。

これでは陛下はまるで籠の中の鳥状態だ。
陛下が国民のためにここまでして下さったのだから、
今度は国民が立ち上がる時だと思う。

 

○ ここまで腐ってしまったイベントに、表現を変えてでも陛下が開会宣言しなければならないのは、五輪憲章55条3項の規定と名誉総裁のお立場によるもの。しかし、それは平時を想定したものであって、異常事態を考慮したものではない。それでも陛下が開会式に参加されるのは、政府と海外組織の影響ではなかろうか。表現を変えてでも参加されるイベントが、憲法第4条に規定する国事行為に当たるのか甚だ疑問。政府は外圧に押され、結果的に天皇を利用していると個人的に思う。

 

○ 開催を「祝福」しますとは言えないだろう。陛下は国民とともにある統合の象徴なのだから、根強い五輪忌避の感情にも配慮せざるを得ない。やはり陛下は国民への配慮が行き届き、畏れ多いことだ。翻って、国民を顧みることのない政府、組織委って何なんだと、憤りしかない。

 

○ 天皇陛下に開会宣言を強いている政権は、国民の大半から賛同を得られない。オリンピックを祝えない天皇陛下の心持ちは、国民の気持ちに入ってくるが、現政権や東京都のなしていることは、今後とも国民全体の大きな傷として残るだろう。
アスリートの活躍は喜ばしいことではあるが、それとは別に、オリンピック強行は、日本の恥として歴史に刻まれる。コロナ収束に注力せず、イベントで政権浮揚しようとする愚かな政権は、早晩、倒れるだろう。

最後のコメントにあるように、残念ながら「東京五輪2020」は日本の恥として歴史に刻まれるだろう。みなさん、現政権・自民党を倒しその横暴を阻止するには、みんなが投票に行くしかないですよ。