yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

リセッション(恐慌)は来るか?ダン高橋さんの分析は?

昨日(2日)のダン高橋さんのYouTube動画を先ほど見たのだけれど、その精緻な分析に脱帽だった。今後の世界経済に関心がある方に(ない方にも)ぜひおすすめしたい。

「アメリカ第二四半期(4月〜6月)のGDPがマイナス32.9%で過去最悪」というニュースを受けてのもの。日本の新聞だけではなく、世界のメディアも近々世界的なリセッション(recession)を予測しているけれど、それが正しいどうか、すでに発表された前四半期のGDPだけではなくPMIによって分析したもの。以下にあげておく。タイトルは「米GDPマイナス32.9%、これからどうなる?【PMIを分析】」。

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ダンさんによれば、多くのメディアが「苛烈な景気後退を囃す」のは、例のリーマンショック時の反動とのこと。確かに直前まで不動産バブルに湧いていたリーマン直後のアメリカでは,あそこまで景気後退が酷いものになることをさほど真剣には考えていなかった節があった。なんか呑気な雰囲気だったのは確か。そのあと長いリセッションにアメリカは苦しむことになる。発生元のアメリカ以上、日本は長期間苦しむ羽目になったのだけれど。

ダンさんが主として使う指標はPMIで、これとGDPを合わせて分析している。GDPの世界トップ5を互いに比較し、それぞれにつけるコメントが的確で、目を瞠かれる思いがする。今回の動画もまさにそう。それにしても、ダンさんのチャンネル登録者数が18万1千人とは!私が見始めた4月にはまだ11万人程度だった。しかもYouTubeサイトを立ち上げてまだ6ヶ月ほどで、驚異の数字である。

さらに感動的なのは1ヶ月前から日本語サイトと連動した英語でのチャンネルを立ち上げておられること。以下である。*1

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私はこのブログの5月26日の記事に彼の動画を引用させていただいたのだけれど、それはダンさんの日本の教育の危機的状況への強い憂慮と、いかに改善すればよいかという想いに溢れたものだった。英語教育がその中に挙がっていたけれど、まさにそう。このサイトと連動しているのが、ダンさん自身の英語チャンネル動画である。

私がアメリカから帰国後、教授として在籍していたのはさる大学の(自分の専門ではない)経営学部だったのだけれど、学生たちにその頃やっと視聴できるようになったアメリカの大学—イェール大、スタンフード大、ハーバード大等—の「経営学」に関する授業動画(@YouTube)を見せたものである。その頃ちょうど、ハーバード大のサンデル教授の「正義について」の政治哲学論がアカデミズムだけでなく日本のマスコミにも頻繁にとりあげられるようになっていた。サンデル教授の動画も大学に新設された留学支援コースの学生に全回分見てもらった。記事(2011年2月3日)にしている。

残念ながら学生のレベルが、英語だけではなく知的にもなかなかアメリカの大学レベルに追いついていなくて、彼らを退屈させてしまっただけだったのかもしれないのは反省の余地があるけれど。

今ならまさにこのダンさんの動画を使って、英語だけではなく世界経済、金融、社会に何が起きているのかへの関心を持ってもらえたかもしれない。とても残念である。東大、一橋大当たりで、ダンさんを講師に迎えて講義を担当してもらったらどうだろうか。

*1:設定→字幕→英語(自動生成)→字幕(日本語)

この動画を日本語字幕で視聴したければ設定→字幕→英語(自動生成)→字幕(日本語)となります。