yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

なんともシュールだった忠三郎さんの狂言『成上り』@京都観世会館8月24日

壺齋散人さんの「日本語と日本文化 能について」というブログに、この演目の詳しい内容が載っている。リンクしておく

以下が演者。

太郎冠者    茂山忠三郎

主人      山口耕道

すっぱ     丸石やすし

後見      増田浩紀

主人から預かった太刀を寝ている間にすっぱに抜き取られ、竹棒にすり替えられた太郎冠者。なんとか言い逃れようと、様々な言葉遊びを披露する。それに乗せられ、主人は結局はそのまま退場する。他の流派ではすっぱをうちすえ、復讐する場面があるらしい。それに比べるとこの京都大蔵流のものははるかにモダン。すっぱを折檻するのではなく、太郎冠者が機転で主人の追求を切り抜ける様が独特なのだとか。

しかも、狂言常套の主人が太郎冠者を追いかけるというのは、省かれていた。非常にモダンな解釈だと思った。