壺齋散人さんの「日本語と日本文化 能について」というブログに、この演目の詳しい内容が載っている。リンクしておく。
以下が演者。
太郎冠者 茂山忠三郎
主人 山口耕道
すっぱ 丸石やすし
後見 増田浩紀
主人から預かった太刀を寝ている間にすっぱに抜き取られ、竹棒にすり替えられた太郎冠者。なんとか言い逃れようと、様々な言葉遊びを披露する。それに乗せられ、主人は結局はそのまま退場する。他の流派ではすっぱをうちすえ、復讐する場面があるらしい。それに比べるとこの京都大蔵流のものははるかにモダン。すっぱを折檻するのではなく、太郎冠者が機転で主人の追求を切り抜ける様が独特なのだとか。
しかも、狂言常套の主人が太郎冠者を追いかけるというのは、省かれていた。非常にモダンな解釈だと思った。