yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

『地蔵の字之吉』下町かぶき組 劇団岬一家@琵琶湖座 4月22日昼の部

私があまり好きではない大衆演劇十八番芝居。でも下町かぶき組らしく、この悲劇をコミカル調に変えていて、ホッとした。

そもそも配役がぶっ飛んでいた。主人公の字之吉役(飛雄馬)のみがまっとう。あとは「そんな、あんまり!」の配役ばかり。中でも一番オカシかったのが、錦之助さんの茶店の女の子。大きいので、前垂れをかけた可愛い着物に少女の鬘でもおかしい。小金井の親分役の誠流さん、「おい、兄さん」なんて呼んだりして。「いえ、兄さんではなく、姉さんなんです、そういうことになってんです」と錦之助氏。「でっけぇな!」と応える誠流さん。「この設定自体、無理があると思うんですけどね」と、錦之助氏。この冒頭からして、喜劇調。こういうはずし方、いいですね。そういえば、錦之助さん、八歳の女の子を演じておられたんですよね。あれ、今でも思い出しては、笑っています。可愛かった!

悪い親分(座長)に女郎屋に売られそうになっている女の子を広大さん。これも錦之助さんの女形と同じくヘン。このヘンさがツボです。この二人の女形のおかげで、くらーい悲劇が悲劇ではなくなるんですからね、重要な役どころです。

筋自体は手垢が付くくらい多くの劇団が演じているもの。だから割愛する。九州系はどっぷりと悲劇調で演じるけれど、その他の劇団は何がしかのコミックリリーフを加味していた。当然です。こんなの、まともにやられたら、ほとんどの人(比較的若い層というべき?)が引くと思うから。

芝居が終わってからの幕間。左から扮装のままの錦之助、座長、歌手の北原たかしさん、貫太座長、誠流座長。ピンボケで申し訳ない。

<舞踊ショー>
良席が取れず、写真のほとんどがピンボケ。前半部は撮っていない。載せるのをやめようかとも思ったのだけれど、記録としてアップします。何卒ご容赦。

雄馬   ?

 

本日は歌手の北原たかしさんがゲスト。「母に捧げるレクイエム」と「最後に微笑んで」を歌われた。

雄馬   ?

錦之助・美和  「北酒場

雄馬   「吉野桜

貫太   「女の時雨」

錦之助 ・雄帆 「奇跡の地球」
錦之助さん、(和製ジョニー・デップの?)雄帆さんとはウマが合うのでしょうか、楽しそう。

 

誠流   「紀の川

貫太  「じょんがら女節」
このお着物、とてもよく似合っておられた。舞踊も迫力があった!

ラスト  「女節」