yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

あれから二十年

阪神淡路大震災から20年が経った。早朝5時46分のあまりにも突然の出来事だった。毎年神戸市中央区の東遊園地では追悼集会が開かれているけれど、その時間に今日は色々な拠点で開かれるようである。

NHKの「追悼番組」と思われる放送の一部を昨晩見た。当時五歳のお嬢さんを亡くされた女性の気持ちを綴った文章が、竹下景子さんによって読まれた。この震災の記録を残そうとして発行されてきた文集に投稿されたものだった。涙がとまらなかった。「死んだ子の年を数える」という句があるけれど、深い哀しみが癒えることのないことを、よく表している。

東北から来神してくれた演奏家の「花は咲く」のトランペットの音が響いている。胸が熱くなる。今まさに5時46分。東遊園地に多くの人が集って祈りを捧げている。

そのときのことが、まざまざと甦る。私は当時高槻にいたのだが、神戸の灘区にいた両親と連絡がつかないので、西宮北口から阪急の線路を歩いて会いに行った。途中で目の当たりにした光景、まるで戦争によって破壊されたかのような惨状だった。母の顔をみて思わず飛びついたら、そのときの母の第一声が「気色悪いわ」。照れくさかったンでしょうけどね。