yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

猿之助 in『博奕十王』新春浅草歌舞伎@浅草公会堂1月7日

「歌舞伎美人」掲載の写真が以下。猿之助の博奕打は上の人物右側。左は愛之助の義賢(「義賢最期」)。また下の人物は左が亀鶴の折平(「義賢最期」)、右が男女蔵の金的の与一(『上州土産百両首』)。

公演チラシは以下。

配役は以下。

博奕打:市川 猿之助
獄卒:市川 弘太郎
同:市川 猿四郎
閻魔大王:市川 男女蔵

「歌舞伎美人」に載った「みどころ」は以下。

市川猿翁作『博奕十王』。昭和45(1970)年に猿翁自らが執筆し、初演した本作を、猿之助は自主公演で41年ぶりに復活上演しました。地獄で繰り広げられる可笑しみのある舞踊劇です

これって、舞踊劇だったんですね。てっきり普通のお芝居と思っていたので、肩すかしを喰らった気がした。とはいえ猿之助の踊りを堪能できたので、満足。

閻魔大王を「たぶらかす」博奕打、猿之助が嬉々として演じているのがよく分かった。トンマでマヌケな閻魔大王、博奕打にさんざん虚仮にされても、大して怒りもせず為すがままなんて、われわれの「期待」に応えてくれているんでしょうね。「そうあって欲しい」という。人間なんて、そのほとんどが「地獄行き」になるんでしょうから。こんな閻魔サマだったら、「地獄も捨てたものではない」って思っていたいという。

笑えたのは猿之助の衣裳。花札とサイコロ模様で埋め尽くされていた。登場した瞬間、思わず「ギャハハ!」と笑ってしまった。なのに周りはシンとしていて、少し恥ずかしかった。イタズラ心満載の舞踊劇だった。