今朝の8時頃だったようだがちょうどホテルを出たところで、昼過ぎに大学のカフェテリアでニュースを見るまで知らなかった。ホテルに帰ってテレビをつけたら、ずっとこのニュースをやっている。またもや「襲撃事件」かと、厭になる。12人が亡くなった。自由に銃が手に入るアメリカならではの事件である。1992年にルイジアナ州Baton Rougeで起きた、日本人留学生、服部君のことを思い出してしまう。その後も引きも切らずこの手の事件が起きている。
容疑者も死亡しているので、詳しい情報を求めてメディアが狂奔している。現在までに分かっているのは容疑者はAaron Alexisという34歳の黒人男性。契約職員のIDで入ったのだという。でもこれも確かかどうか。テレビでは情報は錯綜していて、もう一人容疑者がいる(先ほどまでは死亡した容疑者のみと言っていた)とのこと。DCの今晩の野球ゲームは中止になった。
番組では銃規制法(「ガン・コントロール法」)について、専門家に意見を聴いたりしている。いつものことだ。それでもやっぱり法律が成立しないのは、全米ライフル協会(NRA)という強力な圧力団体があるから。マイケル・ムーア(Michael Moore)の『ボウリング・フォー・コロンバイン』(原題: Bowling for Columbine)にそのあたりの「実情」が詳細に描かれていた。留学する予定の学生に毎年見せているが、彼らにはあまりピンとはこないみたい。平和な日本社会に生活していると、当然なのかもしれない。
明日帰国だが、DCとは目と鼻の先のフィラデルフィア国際空港の警備はより強化されているだろう。