yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

If I Were a Drag Queen, I Would Be Famous @ Red Room at Society Hill Playhouse 9月14日マチネ

If I Were a Drag Queen, I Would Be Famousは予定外のものだった。それというのも土曜日のマチネはこれ以外なかったから、選択の余地がなかったためである。昨日は一日出ずっぱりで、ホテルに帰ったのが10時近かったこともあり、今日は夜の観劇は止めることにしていた。

タイトルから予想していた通りというべきか、観客の方が舞台で独演[熱演]しているShannon Agnewよりも「面白かった」。90パーセントがゲイ[レズビアンを含む]のカップル。年代は若いのから年配まで多彩だった。主演者、Shannon Agnewが自ら脚本を書き、ブロードウエイにも持ち込んだ作品だという。往年のミュージカル作品のそれぞれの主演女優・歌手をShannon Agnew自ら再現するという体裁をとっていた。一種のものまねショーである。関連サイトがあるので、そちらが参考になるかもしれない。

今日は時間がないので、後日批評をするつもりだが、もうひとつパンチが効いていなかった。「なぜ、ジュリー・アンドリュース、バーバラ・ストライサンド、ジュディ・ガーランドのものまねでなくてはいけないの?」という疑問には答えてはくれなかった。それがないので、あくまでも「フリンジの芸」止まりである。確かにそれぞれの真似は完璧に近かったし、そのためパロディとしては機能していたが、どこか吹っ切れなさが残ったのは、観客と独演者との距離がなかったのが、異様に映ったから。私のようにまったくの異分子が入り込む隙がなかった。これは問題である。それでもそれなりに楽しかったが、「So, what?」感がつきまとった。

劇場は昔ながらの劇場で、大衆演劇のかかる小屋を思い出させた。そういう意味でどこかなつかしいような感じはあったが、同時に部外者をはねつけてしまう度量の狭さもあった。

Youtubeにも一部アップされている。リンクしておく。