yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

杮葺落六月大歌舞伎

6月1日、パリ・オペラ座公演のため東京に行くので、2日には横浜演芸場で公演中の都若丸また、3日スタートの「新」歌舞伎座の6月公演も観ることにした。

第一部と第二部のチケットは三次販売開始の12日以降にとる予定。第三部は帰阪の飛行機の時間の都合がつかず、断念。ちょっと惜しいのは海老蔵の助六を観れないことだが、また近いうちに機会はあるだろう。

配役等は以下。

第一部
其俤対編笠
一、鞘當(さやあて)

            不破伴左衛門  橋之助
             名古屋山三  勘九郎
              茶屋女房  魁 春

  六歌仙容彩
二、喜撰(きせん)

              喜撰法師  三津五郎
             祇園のお梶  時 蔵

  平家女護島
三、俊寛(しゅんかん)

              俊寛僧都  吉右衛門
            丹波少将成経  梅 玉
              海女千鳥  芝 雀
             平判官康頼  歌 六
            瀬尾太郎兼康  左團次
           丹左衛門尉基康  仁左衛門

第二部
一、壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん)

              工藤祐経  仁左衛門
              曽我十郎  菊之助
              曽我五郎  海老蔵
             化粧坂少将  七之助
            鬼王新左衛門  愛之助
             小林妹舞鶴  孝太郎
              大磯の虎  芝 雀


二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)

         僧智籌実は土蜘の精  菊五郎
              待女胡蝶  魁 春
               巫子榊  芝 雀
                番卒  翫 雀
                 同  松 緑
                 同  勘九郎
              平井保昌  三津五郎
               源頼光  吉右衛門

第三部

一、御存鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)

            幡随院長兵衛  幸四郎
              白井権八  梅 玉

  十二世市川團十郎に捧ぐ
二、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)

  河東節十寸見会御連中
             花川戸助六  海老蔵
             三浦屋揚巻  福 助
              通人里暁  三津五郎
              朝顔仙平  又五郎
             福山かつぎ  菊之助
             三浦屋白玉  七之助
              曽我満江  東 蔵
              髭の意休  左團次
          くわんぺら門兵衛  吉右衛門
            白酒売新兵衛  菊五郎

                口上  幸四郎

第二部の吉右衛門の『俊寛』は楽しみ。近松作だけれど、役者によってずいぶんと演り方が違う演目だから。先だって亡くなった勘三郎がまだ勘九郎だったときに俊寛僧都を演じたのをみたし、仁左衛門でもみた。今回仁左衛門は脇に回るようである。吉右衛門版は初めてである。勘九郎に比べたら、「冷静沈着な」俊寛になるに違いない。それはそれで面白いだろうと、勝手に想像を膨らませている。

第二部の「壽曾我対面」は今年の1月25日に浅草公会堂での「花形歌舞伎」で観て、このブログ記事にもしている。その中で、海老蔵は工藤祐経よりも曾我五郎の方がニンにあっていると書いたのだが、なんと!この公演ではその五郎を演じるのだ。工藤祐経は仁左衛門。さらにうれしいことに、曾我十郎は菊之助。この三者、理想的な配役!おそらくこんなにパーフェクトに揃うことは、これからもそうないのではないか。東京まで出かける価値は十分すぎるほどある。