yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

千田琢哉著『君にはもうそんなことをしている時間は残されていない』あさ出版 2013年刊

立ち寄った西宮北口ブックファーストで見つけ、買ってしまった。あまりにも今の自身の心境と重なっていたから。瀧本哲史の本と部分的には符合している。全て思い当たることばかりなんだけれど、とくにPart 6の「君にはもうそんなことをしている時間は1年もない」は強烈だった。「退職金が増えるからもう1年の人生から卒業する」がテーマ。なかでも「なんとなく1年を生きるなんて、もったいなくて気が狂ってしまう」という文章にはパンチを喰らった。

そうですよね。お金は取り返しがつくけど、時間は二度と戻ってこないんですからね。やりたくもない仕事を惰性で、あるいは少しのお金のためだけにやり続けるのは自分への冒涜ですよね。

あっという間に過ぎ去ったこの10年。本を書くはずが、英語での演劇評を発信するはずが、結局は頓挫。言い訳は許されない。結局は「やる気」の問題だから。でも勤めている以上、また嫌々ながらでも責任のある立場にいる以上、雑務が押し寄せ、精神的にも余裕をなくしていた。でもそれも私自身の「選択」の問題にすぎないことを思い知らされた。

1年後に退職しようかとも考えていたのだが、それを数ヶ月にする決心がついた。「周囲が困るから辞められないは嘘」は身に堪えた。そうなんですよね、千田さん。これは自分への言訳に過ぎないんですよね。だれも困らない。そう思えると、ずいぶん気が軽くなりました。ありがとう!