yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

血圧オブセッション

こういう個人的な身体のことを記事にするのが嫌だったのだが、この一ヶ月は血圧との「闘い」だったので、ひょっとしたらどなたかの参考になるかと思って書いている。

勤務先での検診を受けたくないので、去年から日帰りの人間ドックを受診している。去年9月の受診結果も今年10月の受診結果もほぼ同じで、3つの項目を除いて「A」評価だった。一つは結核罹病のあと(おそらくアメリカ滞在中にかかって自然治癒したもの)、次は慢性胃炎の「C」評価、最後が血圧(去年は「C」、今年は「D」)だった。

最初の二つは仕方ないとして、最後の血圧(去年、138/102、今年、160/93)は意外だった。というのも妊娠中を除いて血圧が130台になったことはなく、どちらかというと低血圧だったから。それでも去年はいわゆる「白衣高血圧」だと思って気にしなかったのだが、さすがに今年はまずいと思った。

でもこれらの数値は健康オタクを自認している私にとってはかなり「心外」で、とてもプライドが傷ついた。高血圧の人はほとんどがいわゆるメタボで、コレステロール値も高いことが多いというが、私の場合はどちらにも当てはまらない。どちらかというと痩せ形だし、コレステロール値を始めとする血液系は「A」評価だったから。この「心外」は、今思えばとんでもない勘違いだったのだけれど。

ドックでの結果を受けて住友病院の循環器外来、それも「高血圧外来」を受診した。とても親身な若い女医さんで、私のゴタクをきちんと聴いて下さった。高血圧はいろいろな原因があるけれど、なんといっても喫煙、食事、ストレスが原因とおっしゃっり、血圧手帳を渡された。血圧計を買って、これに記録するようにとのことだった。喫煙はしたことがないけど、ストレス、塩分は思い当たった。血管がぼろぼろになる前になんとかしなくてはと焦った。

上腕式の血圧計を買って測り始めたのだが、これがまたストレスを助長した。というのも、上が170ー160、下は90ー110あたりで、下がる気配がない。「玄米食に変え、塩分には気をつけ、カリウム食品(セロリ、大根)を多くとり、お酢を大さじ3杯程度毎日飲み」、といった努力が結果にまったく結びついてこなかったから。一旦高血圧になってしまうと、薬を飲むしかないというネット情報が信憑性を帯びてきた。血圧は朝起床時、夜就寝前に測るようにといわれていたのだが、血圧計の前に座るとドキドキが始まり、結果をみてがっくり、記録する気力もなくなっていた。オムロンの血圧計は賢くて、そういう人のために記録が残るようになっている。

かなり絶望的になっていたところ、ネットでの情報である本に行き当たった。それは甲田光雄先生の『奇跡が起こる半日断食』だった。自分自身の食生活がいかに乱れていたかに思い当たった。いくら身体によくても過剰に摂取すれば、身体がそれに対処しきれず悲鳴をあげることになる。その上、許容範囲とはいえお酒もかなり飲んでいた。

ここで提唱されていたのは、玄米菜食に加えて朝食をぬくというという療法だった。夕食を6時頃に済ませたら翌日のお昼まで何も食べない。早速、夕食後、翌日の夕食まで何も食べないというのを2日した。初日の翌日には血圧の上が140台になっていて、ほんとう驚いたと同時にうれしかった!そのあと昼・夜は食べるようにして、今日で開始から10日になるが、今朝の値は127/72だった!もちろん降圧剤は一切のんでいない。

ネットを検索すればかなりの人が、それも比較的若い人でも高血圧で悩んでいることが分る。ストレスの多い社会だから仕方ない面もあるだろう。塩分に気をつけたり、カリウムの多い食品をとったり、いろんなサプリをとったりといった努力が実を結ばず、それが大きなストレスになっている人も多い。それもやはりその食事に原因があるのかもしれない。「朝食抜き」を薦める意見もごくたまにみかけたけれど、ほとんどが降圧剤をのみながらの減塩食を実践していた。それでいて成果があがらないのに、気落ちするというパターンだった。

甲田光雄先生の提唱されている玄米菜食というのはかなり厳しいし、私も厳密にはやっていないし、やれない。で、以下がこの10日間の内訳である。

朝は10年以上続けている人参(1本)/りんご(1個)/グレープフルーツ(1個)、それに青菜のジュースのみ。昼(食べるとき)は上にすりごまをかけた玄米ご飯におかずを2品(たとえば、切り干し大根の煮たもの、ひじき煮、すべて薄味)にほうれん草のおひたし、卵といった弁当。夜は玄米におかず2品。その中にかならず魚を入れる。みそ汁等の汁物は一切のまない。コーヒーのがぶ飲みを止める。お酒はワインをグラス1、2杯まで。

昨日は副腎ホルモンの異常がないかどうかを調べる血液検査と「栄養指導」があったので、住友病院に行って来た。栄養士さんによる「栄養指導」では上の献立を「修正」するよう、指導された。カロリーが少なすぎるし、今以上痩せるのは(体重が2キロ落ちたので)まずいとのことだった。でも「成果」は褒められた。朝食は必ず摂ることとのアドバイスだったが、それはきかないつもりである。昼、夜のカロリーはもう少し増やすつもりではあるけれど。それと、牛乳を強力に薦められたけれど、これも無視するつもりである。牛乳をふくめ乳製品を多く摂取する人に高脂血症の人が多いように思うから。体質的に日本人には合わないのではないだろうか。ミルクティーにいれる程度のミルクなら、OKじゃないかな。

朝を抜き(今まで通りジュースはのむけれど)昼を「朝食」(文字通り"break-fast")とする食事法はずっとやり続けるつもりである。とても快調だから。昼は軽く済ませ、夜は普通食(サラダを入れる)にしようかと考えている。塩分に留意しながら。玄米ばかりというのは私には少しきついので、3回に1回は白米にしても良いかなと思っている。

聖路加病院の日野原重明先生の著書がベストセラーになっているようだが、ここで公開されている先生のお食事もこの朝食抜きだった。昼もごく少なめ(クッキー2枚に紅茶)である。夜は普通に食事されるようだけれど、とても参考になる。この食事内容なので、百歳を超えてもなお現役を続けてこられているのかもしれない。