yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

「東大、秋入学への移行検討 国際化を加速 」日経記事

昨日の朝、車中で日経一面の記事が目に飛び込んできて、思わず「おぉ!」と叫んでしまった。

東大、秋入学への移行検討 国際化を加速 
入試は現行日程を維持
2011/7/1 2:02
 東京大学は、入学時期を春から秋に移行させる検討に入った。国際標準である秋入学の導入で、海外大学との留学生交換を円滑にし、大学の国際化を加速させるとともに、学生に入学までに社会経験を積ませることが狙い。年内にも結論を出す。東大が秋入学に踏み切れば、他大学の入学時期や官庁・企業の採用活動などに大きな影響を与えることは必至だ。

おそらく永遠に叶うことがないと思っていた「国際標準」の9月新学期、東大が導入するとは。以前のブログにも書いたのだが、日本の4月始まりという学期制、海外で研究、研修、発表したいと考えている研究者にとっては「活動するな」といわれているに等しい。というのも、例えばアメリカだと5月初めには冬学期の授業が終わるので、それから9月に新学期が始まるまでは、そういう活動に費やされるのが一般だから。そのころ日本ではちょうど前期が始まったばかりで、たかだか1週間程度の学会出張でもなかなかとりづらい。で、私の場合は諦めることがほとんどだった。海外での研究発表は3月、9月の日本の大学の休み中にすることに決めていた。だから、どうして研究者はコンプレインしたり、抗議したりしないのかが不思議だった。

今回の東大の措置もどうやら研究者の都合を鑑みてというよりは、留学生の受け入れ、そして受け入れの促進のためのようである。ただ、東大だけ変えてもらっても、他大学でもそれに倣わないと、また小・中・高の学期制をも変えて行かないと、意味がない。文科省もそろそろ本腰を入れて、反対者の説得にかかるべきではないだろうか。