yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

琵琶のお稽古

『平家物語』に影響されたというのもあるのだが、琵琶を習いたいと思うようになった。先日、同僚の琵琶の演奏を聴いたことも影響しているかもしれない。そんなことを考えて、研究室のPCでお師匠さんを検索したのだけど、よく分からない。ところが研究室を出たところでばったりと当の同僚の先生と出くわした。スイス出身の琵琶演奏家である。思わず、「琵琶を習いたいんですが」と言ってしまった。彼はとても喜んでくれて、彼のお師匠さんに紹介してくださるという。稽古は月2回ということなので、それだとあまり負担にならない。

ところが家に帰ってきてはたと気づいた。ここはマンションで騒音にはことのほか注意を払わなくてはならない。やっぱり無理だ。で、彼にメールを送ってお断りした。ところが、今日またばったりとキャンパスで彼に出会ってしまった。「防音の施してある教室があるからそこを使えはいい」と、さらに、「スペアの琵琶がそこに置いてあるのでそれも使っていい」との親切な申し出をいただいた。うれしかった。7月10日に大津の日吉大社でそのお師匠さんの演奏会があるので、そこで引き合わせてくださるとのことである。そこまでおっしゃっていただければ、あとはやるしかない!

実は琵琶をずっと以前に習いたいと思ったことがあった。ペンシルバニア大の私の指導教授は日本に留学中に琵琶の稽古をずっとしていたとのことで、彼女の家には「琵琶の部屋」があった。その部屋にはなにか神聖なもののように琵琶が飾ってあった。実際に授業でも『平家』の冒頭部分を演奏してくれたことがあった。とてもインパクトのある演奏だった。アメリカ人学生など、しばらく呆然としていたっけ。きっと彼女もよろこんでくれるだろう。彼女は骨の髄まで「日本の中世」プロパーだから。今夏に報告できるかもしれない。でも楽器なんてずいぶん長い間お稽古していないから、心配でもある。ピアノは10年近くやっていたのにモノにはならなかったし。

でもなにか楽器をやるというのはずっと願ってきたことだから、実際には大声で叫びだしたいほどウレシイ!