DVD4枚組になっているのをアマゾンで買った。
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2002/03/27
- メディア: DVD
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おもしろくて、一気に全部観てしまった。第1回向田邦子賞を受賞しているというけど、当然だと思った。テクスチャ−的には去年手に入れた同じTBSの久世光彦制作のドラマ、『悪魔のようなあいつ』(1975)に似ているように思った。久世さんは向田さんの長きにわたる戦友だから、この賞が『さびおま』に渡ったのに向田さんも喜んでいるのでは。
脚本が市川森一、演出・製作が演出:高橋一郎ということである。以下にアマゾンからの概要をはっておく。
サラ金の取り立て屋・沼田は、取り立て先の旅芸人・市太郎と常子に同情して逃がそうとするが失敗し、その借金2000万円の連帯保証人にされてしまう。やがて沼田と常子らは、他の債務者とともに旅芸人一座を結成。興行で借金を返していこうとするが、債権者の国分はさらに彼らを追いつめる…。
サラ金という現代的な社会問題と、アナクロな魅力の大衆演劇を組み合わせた設定の妙が光る傑作。軽妙なやり取りに笑い、人情にほろりとするというエピソードの作りも大衆演劇そのもので、大いに楽しめる。さらに、仇である国分を一座が“芝居で殺す”ことを企てる最終話には、コンゲーム的おもしろさも。関わったキャスト、スタッフが、今なお思い入れがあると語るのも納得のおもしろさだ。(安川正吾)
大衆演劇界からは梅沢富美男が参加しているが、テレビ出演は初めてだったのことである。彼のお兄さんの梅沢武生が大衆演劇での演技指導にあたったという。この情報はDVDの最後におまけとしてついてくる「20年後の同窓会」からの情報である。2002年に出演者たちが集まって、当時を回想しているのだが、めっぽう面白い。それにその後の彼らの活躍もだぶるので、なおさら興味深い。