yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

デジタルコンテンツビジネス

ゼミのテーマを今年は「アニメビジネス」にしたので、コンテンツ関係の本を集めている。ネットでもかなりの情報は入手できるし、簡便なのだけれど、まとまったディスカッションのある内容の情報が欲しいとなると、本から手に入れるしかない。というわけで、7冊ばかりアマゾンで買ったが、まだざっと目を通しただけで中身をじっくりと読んではいない。

出版年でゆくと古いものでは2006年のもの、新しいところでは数ヶ月前のものまであり、アニメビジネスが飛ぶ鳥を落とす勢いだった時期から、現在の停滞期までが俯瞰できる。アニメに関してはイケイケどんどんの時期はとっくに過ぎていて、他の分野と同じく、「庇を貸して母屋を取られる」といったことが起きているようである。とくにアジア圏でそういう現象がみられる。

買った本の中で一番出版年の新しいものを明日のゼミに使おうかと考えているのだが、ここでの論調は『世界が絶賛する「メイド・バイ・ジャパン』(川口盛之助著、ソフトバンク新書、2010年12月)というタイトルからも察しがつく。日本的な世界観、それと技術を芸術の域にまで高めるという職人魂、これが融合して日本の作り出すものをまだまだ世界の第一線に置いているというのだ。それも今までの競争原理に支配されている西欧的な価値観と対峙する別の価値観をもった人たちの支持を得てだという。

このあたり、「草食系」といわれる今の若い人たちはどうなんだろう。そういえばこのあいだも自分たちのことをぬけぬけと「草食系」っていっていたっけ。こちらがいきめばいきむほど、「それで?』という白けた反応が返ってくるので、暖簾に腕押しと拍子抜けすることが多いけれど、でも案外彼らの「なまぬるい」文化こそが、これからの日本の売りになるのかもしれない。少なくともこの本の著者はそう考えているようである。