Twitterの縁で面白いサイト(http://www.ouzak.co.jp/blog/?p=17951)に出逢った。著者は川崎 和男という方で、肩書きは以下のようになっている。
デザインディレクター
大阪大学大学院教授・博士(医学)
工学研究科・医学系研究科 教授
また、ブログ掲載の経歴は以下である。
デザインディレクターとして
伝統工芸品からメガネやコンピュータ、ロボット、原子力エネルギー、
人工臓器、先端医療、海事戦略、宇宙空間の装置化などまで幅広く、デザイン活動を行う。
具体的には、「全置換型人工心臓の開発」・「ロボティックス基礎デザイン工学」・
「原子力小型機器開発のデザイン支援」・「医工連携におけるデザインによる実務支援」等を
テーマとし、研究開発、手法開発、その教育と実務に携わっている。
グッドデザイン賞審査委員長など行政機関での委員を歴任。国内外での受賞歴多数。
また、ニューヨーク近代美術館など海外の主要美術館に永久収蔵、永久展示多数。
『Newsweek日本版』の「世界が尊敬する日本人100人」に2度選ばれる。
現在デザインによる世界平和構築をめざして
「Peace-Keeping Design(PKD)」というプロジェクトを提唱。
この経歴からもフツウのデザインディレクターでないことが分かるだろう。ユニークな方であり、また挑戦者でもある。日本人的規準、枠からは離れたかた、日本に流通しているものさしでは測れない方のようだ。
彼のブログのタイトルは、「川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design」というのである。これからしてユニークさが際立っている。「金言」とはね。そしていきなり飛び込んできた以下のスローガン、ノックアウトされてしまった。
私は、
努力ということば、
頑張るということば、
大嫌いである。
私も努力や「頑張る」なんて聞くと虫酸が走る方なので、このスローガン、よく分かる。私の母は自分は努力ができないくせに娘の私に「努力が足らない」とか「もっと頑張れ」なんていうことを平気で言える人だった。日本人はそういうことばを「悪気なく」口にするんですよね。相手にどれほどプレッシャーだと思わないままに。「努力」たら頑張る」たらが子供や若い人に一方的に押し付けられているとしたら、これからの日本はいくら「努力」しようが「頑張」ろうが、たいした実を得ることはないだろう。残念だけど。
川崎和男さんは『デザイナーは喧嘩師であれ』という。「戦闘的」であることがデザイナーの必須条件なんて、ステキだ。その点だけ、私も「デザイナー」にいつかなれる(アリエナイ!)のかもしれない。