yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

プラハ出発準備

発表原稿はまだ完全ではない。もう少し手を入れて短くしなくてはならない。30分の持ち時間なので、他の学会より長いのだけれど、それでも間に7分程度のDVDの映像を入れるので心持ち短めにするつもりである。去年の発表のときも、映像が映らず5分程度もたもたしてしまったから。欧米ではホテルをかりて学会会場にするのが圧倒的に多く、それがアメリカのホテルだと機器のトラブルはほとんどないが、ヨーロッパの場合はときたまそういうケースがあって、パニックってしまう。ただでさえ発表は緊張しているのに、トラブルが加わると精神的に参ってしまう。

今回の発表は三島由起夫の『仮面の告白』にみられる「トラウマ」をテーマにしていて、ポール・シュレーダー監督の映画、Mishima の映像を一部使う。これを観ることができれば、聞いている聴衆の理解に役立つし、なによりも私がハンドアウト(写真を10枚程度用意するつもりだった)を作らなくてもいいので助かる。

私の発表は1日目の14日で、翌日の15日には他のセッションの司会をしなくてはならない。セッションの発表者4人分のアブストラクトを読んだ上で、準備をしておかないと、会場からの質問をさばけない。自分の発表よりもこちらの方が気が重い。昨日から文献を読んでいる。彼らの出身はアメリカ、イギリス、そしてトルコと多岐にわたっていて、おそらくみんな若い(おそらく博士課程の学生)。どの発表も演劇と戦争、革命との関係を扱っているので、私自身の関心とも重なっている部分もあって、おもしろいのだけれど、それを司会するとなると別問題。きつい。日本語でも大変だけれど、それを英語で対応してゆかなくてはならないので、よりきつい。一昨年までの10年間とちがい、この1年はどっぷりと日本語環境に漬かっていたのでなおさらである。

それと、銀行で両替をしてこなくてはならない。シティバンクのカード、クレジットカードからお金を現地でその通貨におろすことができるはずだけれど(『地球の歩き方』にもそうあった)、なにしろチェコは初めてなので、用心にこしたことはない。口頭発表はそのほとんどをアメリカでしてきたので、発表で行ったことのない国へ出かけるのは初めてであり、ちょっと緊張している。

あとひと頑張りして、夜は芝居をみにゆくつもりにしている。