今新幹線の中です。
明日、9時から午後6時まで東大、駒場キャンパスで開催される表象文化論学会の学会に出席します。といってもまだ会員でないので、どんな会なのかを確かめに行くという意図もあります。なんでも会員になるには他会員の推薦が要るらしいのです。今のところ知人で会員という情報がありませんので、会場で聞いてみるつもりにしています。それにしても、こういう条件はアメリカの学会、イギリスの学会にはありませんでした。なぜ紹介者が必要とされているのかが分かりません。アメリカに行く前は日本英文学会、アメリカ文学会に入っていたのですが、その折にも紹介者は要りませんでした。その上、入会申請書には最終学歴、現在の勤務先を書くようになっています。これだと、「条件」に満たないから入会を躊躇するという人が出てくるのではないかと思ってしまいます。それともそれこそが主旨なのでしょうか。
今年の3月に発表したオックスフォード大が協賛する Interdisciplinary 学会でもそういう条件はなかったのですが、 そこに集結した人たちは世界的にトップクラスのアカデミアレベルの人たちでした。ほぼ全員が発表者でもあるので、プロポーザル段階ですでに選抜はされてはいるのですが。そのプロポーザルを出す折にも、最終学歴を明らかにする必要はありませんでした。ある条件を満たせば、広く開かれた文字通りの学際的環境を提供しているわけです。日本の学会はやっぱりたこつぼ的なところがあるのですね。
表象文化論学会の趣旨はサブカルチャーやサイボーグに興味がある私には、とても魅力的なものですし、発表の内容も(タイトルから判断するに)おもしろそうなものが揃っています。日本の他の文学系の学会にはちょっとないようなものなので、参加することに決めたのです。